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「8月の果て」

投稿者: true_1_reality 投稿日時: 2003/08/20 00:24 投稿番号: [2159 / 52541]
柳美里が朝日新聞夕刊に連載中の小説が今日で397回目を迎えました。

忙しくて全部は読んでないのですが、読んでいない人が多いと思うので説明すると、日本に併合された戦中の朝鮮における柳美里の祖父とその家族の生活と柳美里自身までの血族を描く大河小説のようです。

現在のストーリーは、軍需工場でお金を稼いで学資にしようと考えた13才の少女が、日本に行くとだまされ、中国に”従軍慰安婦”として連れて来られたところです。今日はついに暴力で処女を奪われてしまいました。悲惨な内容なのですが問題だなと思ったのは、民間人らしい「オヤジ」に連れられた少女が、港からは【軍のトラック】で慰安所まで行き、【軍医】に局部を検査され、その【軍医】に意味も分からず犯されそうになるといった、日本軍の組織的な関与を示す部分です。

柳美里は戯曲から出発したのですが、小説に転じてからは、まさに「日本的」な私小説を描いています。

今回の作品では、マラソン選手だった祖父を追体験するためにマラソンに出場したり、韓国で取材したことが、著者の一人称や三人称で語られたりして面白いのですが、それだけにフィクションとノンフィクションの区別が付きにくくなっています。

柳美里は「石に泳ぐ魚」がプライバシー侵害で出版停止になる事件を起こした実績があるので、この書き方はわざとでしょう。

「日本【軍】が朝鮮人女性を従軍慰安婦として強制連行した」というのは朝日新聞のねつ造であることが定説になっているので、このような書き方をするのは、朝日新聞が逆襲を企てて、

・強制連行が真実であると思わせる
・強制連行はなかったという抗議に対してはフィクションであると言って逃げる

ということを意図していると思います。柳美里には独特の魅力があるので割に好きだったのですが、この作品が完結して出版されるときはまた、問題が起きることでしょう。
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