「寸毫も嘘を言わぬこと」
投稿者: mimim232002 投稿日時: 2005/07/22 21:54 投稿番号: [20026 / 52541]
1949(昭和19)年11月1日付『朝日新聞』朝刊「神風賦」(しんぷうふー現在の『天声人語』)
「敵の謀略宣伝はいよいよ出でていよいよ旺んである。チューリッヒ特電によれぱ,ルーズベルトが,作戦のみならず,大掛りの宣伝戦をも,自ら采配を振っているとのこと▼また,その宣伝の方法は,出動した日本艦隊の勢力,構成からその進路を示し,虚実こきまぜた戦闘経路を事こまかに述べるといったやり方で,とにかくも宣伝効果を挙げている▼正直にいうと,世界各国,殊に,中立国筋では,彼等の逞しい宣伝力に全く眩惑された貌だ▼むろん,わが方としては,敵が何といおうが,敵の轟沈した艦船が,ぶたたび浮かび上がって来るはずはないのだから,一々意に介する必要もなく,その虚偽報道に対して対抗宣伝をやることもない。が,宣伝方法そのものについては,この際考うべきではあるまいか▼寸毫も嘘をいわぬということは,人をしておのれを信憑せしむる最善の手段に違いない。わが方は,あくまでもこの地道の方法を採るものである▼しかし,それにしても,戦果,すなわち,戦争の結論だけを並べるのと,戦闘は,かくかくの経過を辿り,かくして勝ったというのとでは,効果はまるで違って来る▼敵の誠しやかな嘘に対して,われは,簡素な表現ながら惻々胸に追るような真実の戦聞経過を述べるならば,虚偽宣伝の真実幻想に捉われた人々を救うことが出来る▼もちろん,戦闘経過は作戦上,詳報を許されぬものがあるようであろう。その点を考慮しつつ好適なる宣伝法をたてる要がある。
これは メッセージ 1 (jjjjjjjjjjjjjjkohe さん)への返信です.
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