今日の社説
投稿者: nishibox 投稿日時: 2003/06/29 09:48 投稿番号: [1631 / 52541]
■共産党――もっと新しい服を
朝日新聞
社説
6月29日付
日本の政党では一番の老舗(しにせ)を誇る。しかし、その昔の本家だったソ連もつぶれ、最近はぱっとしない。古い看板を背負って21世紀を生き抜くには、ここらで営業方針を思いきり変えないと……。
共産党が11月の党大会に向けて綱領の全面改定案を提案したのは、要するにそんな事情からだろう。
3年前の党大会では規約から「社会主義革命」という言葉を削った。最近は長野や徳島の知事選に見られるように、無所属の候補者だって積極的に推す。今回の綱領改正は不破議長が進めてきた柔軟路線の最後の仕上げだと言われる。
確かに、今の綱領と新しい綱領案を比べると、かなり変わったなという気がする。例えば憲法の位置づけだ。
現綱領では「主権在民の立場に立った民主的平和的な条項をもつ」とする一方で、「天皇条項などの反動的なものを残している」と批判している。
これに対して新たな案は、憲法が「天皇は国政に関する権能を有しない」としていることを強調。全体として「国民の多数の意思にもとづき、国会を通じて、社会の進歩と変革の道を進むという道すじが制度面で準備されることになった」と積極的な評価を前面に押し出した。
日本を支配するのは米帝国主義とそれに従属する日本の独占資本。民主主義革命から社会主義的変革を経て共産主義社会へ。そんな「二つの敵」論や「二段階革命」論も後退し、代わりに「民主的改革」「民主連合政府」がキーワードとなった。
ここまで来るのに約半世紀。何を今さらとは思うが、これも「革命の党」から普通の政党に変わろうという意思の表れと受け止めたい。
ただ、首をかしげざるを得ないことは、なお多い。例えば「社会主義・共産主義の社会をめざして」という一章。「生産手段の社会化」や「市場経済を通じて社会主義に進む」と説明されても、イメージはわかない。この章がなければ、共産党を名乗る意味がなくなるということなのか。
党を実質的に支えているのは、長年にわたって活動を重ねてきた高齢の党員だと言われる。新綱領案がまだ「革命の党」の色彩をあちこちに残しているのは、彼らへの配慮もあるのだろう。
だが、中途半端な態度は党自身にとって足かせとならないか。イデオロギーに同調しなくても、個別の政策で自民党や民主党に飽きたらない人々が共産党に目を向けることもある。壁をもっと低くし、外の声を取り込めるようにすべきではないか。
自民党だけでは政権がとれない連立の時代だ。国会では衆参とも約20人の共産党が野党結集のキャスチングボートを握ることだってあるかもしれない。
共産党に求めたい。古い衣はもういらない。時代に合った服を用意しなくては。
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「共産党」を「朝日新聞」と置き換えてみると面白い。
日本の政党では一番の老舗(しにせ)を誇る。しかし、その昔の本家だったソ連もつぶれ、最近はぱっとしない。古い看板を背負って21世紀を生き抜くには、ここらで営業方針を思いきり変えないと……。
共産党が11月の党大会に向けて綱領の全面改定案を提案したのは、要するにそんな事情からだろう。
3年前の党大会では規約から「社会主義革命」という言葉を削った。最近は長野や徳島の知事選に見られるように、無所属の候補者だって積極的に推す。今回の綱領改正は不破議長が進めてきた柔軟路線の最後の仕上げだと言われる。
確かに、今の綱領と新しい綱領案を比べると、かなり変わったなという気がする。例えば憲法の位置づけだ。
現綱領では「主権在民の立場に立った民主的平和的な条項をもつ」とする一方で、「天皇条項などの反動的なものを残している」と批判している。
これに対して新たな案は、憲法が「天皇は国政に関する権能を有しない」としていることを強調。全体として「国民の多数の意思にもとづき、国会を通じて、社会の進歩と変革の道を進むという道すじが制度面で準備されることになった」と積極的な評価を前面に押し出した。
日本を支配するのは米帝国主義とそれに従属する日本の独占資本。民主主義革命から社会主義的変革を経て共産主義社会へ。そんな「二つの敵」論や「二段階革命」論も後退し、代わりに「民主的改革」「民主連合政府」がキーワードとなった。
ここまで来るのに約半世紀。何を今さらとは思うが、これも「革命の党」から普通の政党に変わろうという意思の表れと受け止めたい。
ただ、首をかしげざるを得ないことは、なお多い。例えば「社会主義・共産主義の社会をめざして」という一章。「生産手段の社会化」や「市場経済を通じて社会主義に進む」と説明されても、イメージはわかない。この章がなければ、共産党を名乗る意味がなくなるということなのか。
党を実質的に支えているのは、長年にわたって活動を重ねてきた高齢の党員だと言われる。新綱領案がまだ「革命の党」の色彩をあちこちに残しているのは、彼らへの配慮もあるのだろう。
だが、中途半端な態度は党自身にとって足かせとならないか。イデオロギーに同調しなくても、個別の政策で自民党や民主党に飽きたらない人々が共産党に目を向けることもある。壁をもっと低くし、外の声を取り込めるようにすべきではないか。
自民党だけでは政権がとれない連立の時代だ。国会では衆参とも約20人の共産党が野党結集のキャスチングボートを握ることだってあるかもしれない。
共産党に求めたい。古い衣はもういらない。時代に合った服を用意しなくては。
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「共産党」を「朝日新聞」と置き換えてみると面白い。
これは メッセージ 1 (jjjjjjjjjjjjjjkohe さん)への返信です.