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人の振り見て我が振り直せ、今日の天声人語

投稿者: nishibox 投稿日時: 2003/06/19 06:46 投稿番号: [1485 / 52541]
■《天声人語》    朝日新聞   6月19日付


  米中央情報局(CIA)が学生向けに開いた就職説明会に顔を出したことがある。同時多発テロ以前のワシントンでのことだ。「変わる世界への挑戦」という冊子を元に、集まった学生に「やりがいのあるCIA」を説いていた。

  冊子には「CIAだけ」といってこんな宣伝文句が並ぶ。「テロリストの秘密基地の衛星写真を世界で最初に見ることができる」「最後には大統領に届く情報に接し、あなたの習得した技術で機密を守る。ほかのどこにこんな仕事があるか」。

  冷戦の終結で「失職」したスパイはどうなるか、情報機関の役割は何か。そんな模索が続いていたころだった。同時多発テロで情勢は一変した。ブッシュ大統領はCIA情報を重視し、真っ先にその報告を聞くらしい。出番が巡ってきたCIAも期待に応えようとする。

  イラクの大量破壊兵器をめぐる情報操作疑惑は、都合のいい情報がほしい政治家と、功を焦る情報機関との「連携」であろう。そんな見方が出るのも不思議ではない。

  公開中の映画「スパイ・ゾルゲ」を見ながら、スパイの使命について思った。現代なら彼らの仕事は「ジャーナリズムの範囲」内だったのではないか、とは篠田正浩監督の感想だ。さらに、その優れた情勢分析が当時の日本の中枢で論議されていたら、日本は開戦を踏みとどまっただろう、と見る(『私が生きたふたつの「日本」』五月書房)。

  ゾルゲ自身、平和だったらたぶん学者になっていた。少なくとも諜報(ちょうほう)員にはならなかった、と記した(『ゾルゲの見た日本』みすず書房)。



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>イラクの大量破壊兵器をめぐる情報操作疑惑は、
>都合のいい情報がほしい政治家と、功を焦る情報機関との「連携」であろう。

拉致被害者を巡る朝日の一連の報道トラブルは、
都合の良い記事がほしい経営陣と、功を焦る記者たちとの「連携」であろう。
何せ、諜報員顔負けのやり方をするからね、コイツら。
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