南京大虐殺・従軍慰安婦強制連行は事実

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『南京戦史』後の否定論プロパガンダ

投稿者: nukabosi 投稿日時: 2012/05/05 19:00 投稿番号: [27516 / 29399]
ポスト『南京戦史』時代の否定論プロパガンダ
Apes! Not Monkeys! はてな別館 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070516/p2 より

『偕行』が1984年から翌年にかけて連載した「証言による南京戦史」、およびそれをまとめた『南京戦史』、『南京戦史資料集I、II』は日本における南京事件論争史において一つの画期をなす出来事だったと言える。というのも、旧陸軍将校の親睦団体が収集した資料によって数万にのぼる捕虜、敗残兵の殺害があったこと、現地軍の幹部が軍紀の頽廃を認識していたことが異論の余地無く明らかになったからだ。

(中略)

こうした史料の存在が要点だけでもきちんと教えられていれば、「南京大虐殺は真っ赤な嘘」というのがそれこそ「真っ赤な嘘」であることは誰にでもわかる。だからこそ、『南京戦史』以降の南京事件否定論はいっそう狡猾にというか、巧妙にというか、悪質になってきているのである。

その基本的な戦略は3つに整理できよう。まず殺害したことが否定し切れない場合は正当化する。南京の中国軍将兵に捕虜資格はない、といった類いの議論である。捕虜資格がなければ殺してかまわないというのが非常識なはなしなのだが、だいたい「捕虜資格」をガチガチに限定して捕虜資格のない人間は殺してよいというなら、敗戦後降伏した日本軍の将兵は皆殺しにされても文句は言えなくなる。というのも、「捕虜にならない」はずの日本軍将兵を降伏させる為に、日本軍は彼らが「捕虜ではない」という立場を(もちろん方便としてだが)とったからである。

第二が、豊富な証拠を無視して(そしてそもそもそうした証拠があることを知らない人間に対しては証拠の存在を隠して)、やれ証拠写真は捏造だったなどといい募るというもの。今回の動画も同じパターンである。伊藤市議はまんまとこれに引っかかった(あるいは引っかかったふりをしている)わけ。これにはたいてい「南京事件はプロパガンダだから捏造」というおまけがつく。これがプロパガンダというものを(おそらくは意図的に)矮小化した認識に過ぎないことはすでに述べた。

第三は南京事件に「独自」の定義を与えて「ほら見ろ、定義通りの事件なんて起こってないじゃないか」というタイプ。虐殺の多くが城外でおこなわれたことは共通了解であるはずなのに、一生懸命国際安全区の中で起こったことを「データベース」化して「南京大虐殺はなかった」と主張したりするのがこのタイプ。しかし大規模な戦争犯罪を問題にするときに「定義」から入るというのは本末転倒である。個別的な事例を積み重ねる中で全体像が明らかになり、「総合するとかくかくしかじかのことがあったと言える」という認識に至るのがスジというもの。
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