偽作・誤認の例
投稿者: nannkainosima 投稿日時: 2010/11/02 18:40 投稿番号: [23838 / 29399]
ベルンハイム『歴史とは何ぞや』に出てくる偽作・誤認の話
「モアブ古物事件」p179
1868年にパレスチナのモアブ地方で紀元前9世紀の金石文が発見された。
珍奇な史料として学者の注意が集まっていたところ、
1872年の内には古土器類が二千点も出てきた。
ベルリン博物館ではたくさん買い入れさえした。
しかし結局、発見の事情や文字そのものから、
これらは現代の偽作であると判定された。
芸術品・工芸品などは偽作がはなはだしく、騙される例が頻繁に起き、
ついには古物偽作に関する定期刊行物の発行が始まった。
「シュリーマンの誤認」
誤認の例としては、シュリーマンが自分の発掘物を、
即トロイの遺物と考えた例。
中世における肉体的遺物が偽作されたり誤認されたりした例。
教会史の方面で、宗教会議決議録の変造の例。
金石文はことに収集家や学者の虚栄心から、非常に偽作されやすい。
絵画の画家書名の偽作の例。
中世には、修道院や監督領の首長や部下大衆らが、
その財産の権利や所有権主張を確固たるものにせんとし、
また詐取せんとする努力、
またあるいは院や領の名前のため、
できるだけ古い伝来を誇示しようとする努力が、
特に偽作の動機になっている。
かくて多数の国王特許状が捏造・偽作された。
有名な例は、コンスタンチン大帝の寄進状、偽イシドールス教会法令集、
Fluda修道院の特権状、オーストリア自由大特許状。
伝承の方面では、どこででも、誠にさまざまな偽作にも、また多くの誤認にも出会う。
伝説は意識的に全体、捏造、誤伝、変化している。等々。
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