水木しげる-皇軍兵士の強制連行と性暴力
投稿者: nukabosi 投稿日時: 2010/09/12 13:10 投稿番号: [22312 / 29399]
水木しげる『姑娘』に描かれた皇軍兵士による強制連行と性暴力
http://d.hatena.ne.jp/dj19/20100820/p1
戦争漫画『姑娘』に漫画化される以前に書かれた実話
サンケイ出版『水木しげるの不思議旅行』より
------------------
ある日、山野氏が例によって姑娘の思い出を話しはじめた。
ーーそうやなあ、わしが分隊長で、ある村に行ったときのことや。村長の娘がえらいべッピンやと聞いたもんやから、兵隊連れて、早速おしかけたんや。なにしろ、そのころは、娘探すのが仕事みたいなもんやったからな。
ところが、村長は「そんなもの、おらへん」といいはる。あたりまえやな、いるちゅうと、日本兵は娘をつれていってしまうんやから。それから、どうされるかは、いくらノンビリした中国人でもわかるわな。村人もいっしょになってキーキーわめきたてるもんやから、俺たちは、結局手ぶらで帰らされた。
せっかく来たのに手ぶらやなんて、おもろうないわな。ムシャクシャしてるので、倉の中に一発ブッ放した。
そしたら、あんた、倉の箱の中で、コトッと音がしてだれかおるような気配がする。すぐ開けさせて調べたら、おった、おった、ものすごい美女がおるねん。どうやら村長の娘らしかったが、広東の大学を出て帰ってきたところだったらしいわ。
村長以下、涙を流しながら“連れていかんでくれ”いうとったが、俺も含めてみな若い。なにいいくさる! てなもんで、引き連れて帰ってきた。
結局、その娘は出発前夜にピストルで自殺しよった。
------------------
■ここでは、日中戦争に出征した経験を持つ元・日本兵(分隊長*2)から、中国の村落においておこなわれた日本軍による婦女の強制連行や強姦といった性犯罪の話が、当事者から分隊単位で行われていたと告白されているのだが、これが犯罪にあたるという意識はほとんど無いままに悲話として語られている。
■「強姦の話は部隊仲間内では自慢しあうことがあっても、軍隊社会から出た一般社会においては自分が強姦をおこなったとは言えないものである。」「他人の強姦行為について証言している元将兵でも、自分がおこなったと証言できる人は少ない。」(笠原十九司「日本軍と治安戦」p163p164より)とのことであるから、おそらく水木先生がラバウルに出征した経験を持つので、同じ仲間意識が働き心がゆるんだことで、このようなことを語ったのではないかと思われる。
■この中隊では陵辱した婦女を連れて歩くことを中隊長が厳しく禁止していたようであるが、中国の山西省に出征した作家の田村泰次郎氏や「兵士達の沖縄戦語り継ぐ会」の発起人である近藤一氏が所属していた部隊では、強姦した婦女を裸のまま行軍させていたとの証言がある*3。(「田村泰次郎の作品や近藤一さんの証言が、ほぼ事実にもとづいていることがわかるのは、二人の部隊の上官にあたる住岡義一(独立混成第四旅団第十三大隊第四中隊附少尉、後に第十三大隊教育主任)が、戦後、述べる太原戦犯管理所において記した詳細な供述書の内容と符号するからである。」(笠原十九司「日本軍と治安戦」p18より)
http://d.hatena.ne.jp/dj19/20100820/p1
戦争漫画『姑娘』に漫画化される以前に書かれた実話
サンケイ出版『水木しげるの不思議旅行』より
------------------
ある日、山野氏が例によって姑娘の思い出を話しはじめた。
ーーそうやなあ、わしが分隊長で、ある村に行ったときのことや。村長の娘がえらいべッピンやと聞いたもんやから、兵隊連れて、早速おしかけたんや。なにしろ、そのころは、娘探すのが仕事みたいなもんやったからな。
ところが、村長は「そんなもの、おらへん」といいはる。あたりまえやな、いるちゅうと、日本兵は娘をつれていってしまうんやから。それから、どうされるかは、いくらノンビリした中国人でもわかるわな。村人もいっしょになってキーキーわめきたてるもんやから、俺たちは、結局手ぶらで帰らされた。
せっかく来たのに手ぶらやなんて、おもろうないわな。ムシャクシャしてるので、倉の中に一発ブッ放した。
そしたら、あんた、倉の箱の中で、コトッと音がしてだれかおるような気配がする。すぐ開けさせて調べたら、おった、おった、ものすごい美女がおるねん。どうやら村長の娘らしかったが、広東の大学を出て帰ってきたところだったらしいわ。
村長以下、涙を流しながら“連れていかんでくれ”いうとったが、俺も含めてみな若い。なにいいくさる! てなもんで、引き連れて帰ってきた。
結局、その娘は出発前夜にピストルで自殺しよった。
------------------
■ここでは、日中戦争に出征した経験を持つ元・日本兵(分隊長*2)から、中国の村落においておこなわれた日本軍による婦女の強制連行や強姦といった性犯罪の話が、当事者から分隊単位で行われていたと告白されているのだが、これが犯罪にあたるという意識はほとんど無いままに悲話として語られている。
■「強姦の話は部隊仲間内では自慢しあうことがあっても、軍隊社会から出た一般社会においては自分が強姦をおこなったとは言えないものである。」「他人の強姦行為について証言している元将兵でも、自分がおこなったと証言できる人は少ない。」(笠原十九司「日本軍と治安戦」p163p164より)とのことであるから、おそらく水木先生がラバウルに出征した経験を持つので、同じ仲間意識が働き心がゆるんだことで、このようなことを語ったのではないかと思われる。
■この中隊では陵辱した婦女を連れて歩くことを中隊長が厳しく禁止していたようであるが、中国の山西省に出征した作家の田村泰次郎氏や「兵士達の沖縄戦語り継ぐ会」の発起人である近藤一氏が所属していた部隊では、強姦した婦女を裸のまま行軍させていたとの証言がある*3。(「田村泰次郎の作品や近藤一さんの証言が、ほぼ事実にもとづいていることがわかるのは、二人の部隊の上官にあたる住岡義一(独立混成第四旅団第十三大隊第四中隊附少尉、後に第十三大隊教育主任)が、戦後、述べる太原戦犯管理所において記した詳細な供述書の内容と符号するからである。」(笠原十九司「日本軍と治安戦」p18より)
これは メッセージ 1 (yuukouheiwa さん)への返信です.