南京虐殺の原因は何か⑰
投稿者: wadatumi_voice21 投稿日時: 2007/08/05 01:48 投稿番号: [18700 / 29399]
南京大虐殺のような残虐行為を、どうして日本軍が起こしたのだろうか。
日本人が
もともと残酷で、人殺しはその本性だ
などとはとても考えられない。
むしろ、歴史が示すように
日本人は
本来温和で、人や自然を愛する民族だった。
それが、このような事件の主役になったのには、
相当の背景と原因があったはずだ。
もともと軍隊とは暴力組織であり、明白な自律意識が保たれなければ
残虐行為に走るのは当然だ、と言ってしまえば
それまでであるし、
満州事変での平頂事件や
ベトナム戦争でのソンミ事件のように、
内外にいくつも
その例を見出すことはできる。
しかし、南京事件は、あまりにも大規模で
しかも組織的な行為だった。
それを行なった旧日本軍=「皇軍」の性質に、
事件を誘発する原因があったのだと考えられる。
第1に、近代の日本軍の特徴は、世界にも稀なほど厳しい規律と、
兵士に対する服従の強制があり、兵士の自主性を尊重することなく、
がんじがらめの規則と厳しい罰則とで、軍隊の秩序を維持していた。
兵士の人権は極度に制限され、苛酷なまでの絶対服従が強要された。
古参兵士が新兵にたいしてふるった私的制裁としての暴力などは有名だ。
自国の中でも、また自己の軍の中でも、人権と自由を尊重していないのだから
敵国軍の捕虜や民衆にたいする処遇に、人権の尊重を求めるのは無理な話だ。
第2に、皇軍の特徴には、非合理な精神主義の強調があった。
明治の建軍にあたって、日本軍の幹部はすべて士族、つまり
もとの武士だった。
近代軍でありながら、「武士道」が
そのまま持ち込まれた。このことにより
死ぬことが名誉であるという武士の価値観が、天皇のために死ぬことが軍人の
最高の美徳という位置づけとなり、やがて玉砕や特攻などという
およそ近代軍にあるまじき作戦の立案・実行にまで行き着くものになった。
いさぎよく死を選べ、生きて虜囚の恥はさらすな、という思想が
兵士一人ひとりに
徹底して刷り込まれた。
自軍の捕虜を認めないぐらいだから、相手国の捕虜の処遇も非道なものとなった。
日本人が、日本人らしさを最も失っていた軍国時代に起きた悲劇。
その現実に向き合わなければ、未来に責任を持つことはできない。
歴史を省みることは自虐でもなければ
恥でもない。
恥だとすれば、自国にのみ都合よく歴史を歪曲することだ。
そうした恥ずべき歴史の改ざんに躍起になりながら、
国際社会が進展している現代にあっても、いまだに他国の人々を
侮蔑しようとする傲慢な日本人がいる。
しかし、他国民衆への侮蔑的感情が、
違法な残虐行為の要因になったことを
忘れてはならないと思う。
これは メッセージ 18699 (wadatumi_voice21 さん)への返信です.
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