皇軍の人肉食
投稿者: dorawasabi5001 投稿日時: 2006/12/15 00:05 投稿番号: [13008 / 29399]
★【もの食う人々・・辺見庸著】
世界各国の人々の食に焦点を当てた本。
本書で衝撃的なシーンは、ミンダナオ島の残留日本兵による人肉食事件の章。
著者を現場に案内した老人は「母も妹も食われました」「私の祖父も日本兵に食われてしまいました」「棒に豚のようにくくりつけられて連れていかれ、食べられてしまいました」「自分も人肉を食べた」と言い、
それは若い犬の肉のような味だったと悪びれもせずに言っていたと書かれていた。
http://www.geocities.jp/thirty_man_student/book.htm
↑ 私も読んだが、【近くにタロイモやらノブタ?やら食料はあったのに】
山から部落に下りていって、住民をさらって来て食べた皇軍兵達。
戦後この兵士達の中には【住民に謝罪し、医薬品を送ったり、住民の娘さんの来日の折にはお世話したり】したものもいると言う。
なぜ人肉食などしたのか。
他にも
★人肉食はあまりにも衝撃的であるために、国際的にさまざまな波紋を起こ
しました。父島事件を裁いたグアム法廷について、米軍新聞のグアム・ニュー
スが大々的に取り上げていたようですが、ある日、突然に報道を中止しました。
なんでも、アメリカ本土の母親たちが<息子は名誉ある戦死と信じていたのに、
敵に食べられてしまったとは>と大統領に訴えた結果、中止になったようです。
事情はオーストラリアでも同じで、政府は被害者の近親に与える精神的シ
ョックなどを考慮し、情報秘匿の立場を採用しました。そうした経緯は、A級
戦犯を裁いた東京裁判にも影響を与えました。これについて、メルボルン大学
の田中利幸氏はこう語っています。
------------------------ -
東京裁判でこれを取り上げれば、証拠書類として彼(ウエッブ裁判長、
オーストラリア)が作成した関係書類が当然提出されることになり、百名を優
に越す犠牲者の名前が明らかとなる。
世界各国から派遣されて東京裁判を傍聴しているジャーナリストたちがい
っせいにこの問題を報道し、オーストラリアのプレスでも大問題として取り上
げられるであろう。
オーストラリア国内の犠牲者の近親者へのインパクト、また戦没者の親族
全般の間に呼び起こすであろう死亡状況への深い疑念、これらは重大な政治問
題を引き起こすことは間違いない。
こうした可能性を考えてウエッブとオーストラリア検察陣は、この問題を
審理リストからはずしてしまったのではなかろうか。
(粟屋憲太郎他「戦争責任・戦後責任」朝日選書)
--------------------------
あまりにも影響が大きすぎるのと、プライバシーに対する配慮からこの問
題は東京裁判では封印されてしまったようです。一方で、人肉食が戦争犯罪に
該当するのかどうかは議論の余地がありそうです。
BC級犯罪を調査している岩川隆は「人肉嗜食という行為は猟奇の感を免
れないが、法的には、いわゆる<死体毀損侮辱>という種類のもので、グアム
法廷の長であるマーフィ大佐も、とくにこれを戦争犯罪として訴追しなかった。
まがりなりにも、感情と法は別、という態度がみてとれた」と書いているよう
です。
しかし、捕虜の人権は日本も調印だけしたジュネーブ条約により、「人道
的に扱われなければならず、また暴行、侮辱及び公衆の好奇心に対して特に保
護されなければならず、その人格及び名誉を尊重される権利がある」とされて
います。
したがって、すくなくとも塩漬けにされたり、焼肉にされたのでは捕虜の
名誉が尊重されたとはいいがたいのではないかと思います。
【東京裁判で人肉食が免責された影響を】、前掲書で田中氏は次のように述べ
ています。
「東京裁判でこの問題を取り扱うことが避けられたため、日本軍の軍指導者
たちのオーストラリア兵、インド・パキスタン人捕虜、ニューギニア原住民な
どの被害者に対する責任がうやむやにされただけでなく、彼らが十数万人とい
う数の自国の兵隊をジャングルに置き去りにし、飢餓に追いやり、『人肉食』
という極めて非人道的な行為に走らせ、その多くを餓死させたという、その重
大な事実を日本人自身が国民総体の共通の認識として獲得する機会を抹殺して
しまった」
「この『人肉食』問題は日本軍指導者たちが日本国民に対して犯した戦争犯
罪と密接に絡んでいる典型的な例の一つである」
http://www.han.org/a/half-moon/ (半月城通信)
世界各国の人々の食に焦点を当てた本。
本書で衝撃的なシーンは、ミンダナオ島の残留日本兵による人肉食事件の章。
著者を現場に案内した老人は「母も妹も食われました」「私の祖父も日本兵に食われてしまいました」「棒に豚のようにくくりつけられて連れていかれ、食べられてしまいました」「自分も人肉を食べた」と言い、
それは若い犬の肉のような味だったと悪びれもせずに言っていたと書かれていた。
http://www.geocities.jp/thirty_man_student/book.htm
↑ 私も読んだが、【近くにタロイモやらノブタ?やら食料はあったのに】
山から部落に下りていって、住民をさらって来て食べた皇軍兵達。
戦後この兵士達の中には【住民に謝罪し、医薬品を送ったり、住民の娘さんの来日の折にはお世話したり】したものもいると言う。
なぜ人肉食などしたのか。
他にも
★人肉食はあまりにも衝撃的であるために、国際的にさまざまな波紋を起こ
しました。父島事件を裁いたグアム法廷について、米軍新聞のグアム・ニュー
スが大々的に取り上げていたようですが、ある日、突然に報道を中止しました。
なんでも、アメリカ本土の母親たちが<息子は名誉ある戦死と信じていたのに、
敵に食べられてしまったとは>と大統領に訴えた結果、中止になったようです。
事情はオーストラリアでも同じで、政府は被害者の近親に与える精神的シ
ョックなどを考慮し、情報秘匿の立場を採用しました。そうした経緯は、A級
戦犯を裁いた東京裁判にも影響を与えました。これについて、メルボルン大学
の田中利幸氏はこう語っています。
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東京裁判でこれを取り上げれば、証拠書類として彼(ウエッブ裁判長、
オーストラリア)が作成した関係書類が当然提出されることになり、百名を優
に越す犠牲者の名前が明らかとなる。
世界各国から派遣されて東京裁判を傍聴しているジャーナリストたちがい
っせいにこの問題を報道し、オーストラリアのプレスでも大問題として取り上
げられるであろう。
オーストラリア国内の犠牲者の近親者へのインパクト、また戦没者の親族
全般の間に呼び起こすであろう死亡状況への深い疑念、これらは重大な政治問
題を引き起こすことは間違いない。
こうした可能性を考えてウエッブとオーストラリア検察陣は、この問題を
審理リストからはずしてしまったのではなかろうか。
(粟屋憲太郎他「戦争責任・戦後責任」朝日選書)
--------------------------
あまりにも影響が大きすぎるのと、プライバシーに対する配慮からこの問
題は東京裁判では封印されてしまったようです。一方で、人肉食が戦争犯罪に
該当するのかどうかは議論の余地がありそうです。
BC級犯罪を調査している岩川隆は「人肉嗜食という行為は猟奇の感を免
れないが、法的には、いわゆる<死体毀損侮辱>という種類のもので、グアム
法廷の長であるマーフィ大佐も、とくにこれを戦争犯罪として訴追しなかった。
まがりなりにも、感情と法は別、という態度がみてとれた」と書いているよう
です。
しかし、捕虜の人権は日本も調印だけしたジュネーブ条約により、「人道
的に扱われなければならず、また暴行、侮辱及び公衆の好奇心に対して特に保
護されなければならず、その人格及び名誉を尊重される権利がある」とされて
います。
したがって、すくなくとも塩漬けにされたり、焼肉にされたのでは捕虜の
名誉が尊重されたとはいいがたいのではないかと思います。
【東京裁判で人肉食が免責された影響を】、前掲書で田中氏は次のように述べ
ています。
「東京裁判でこの問題を取り扱うことが避けられたため、日本軍の軍指導者
たちのオーストラリア兵、インド・パキスタン人捕虜、ニューギニア原住民な
どの被害者に対する責任がうやむやにされただけでなく、彼らが十数万人とい
う数の自国の兵隊をジャングルに置き去りにし、飢餓に追いやり、『人肉食』
という極めて非人道的な行為に走らせ、その多くを餓死させたという、その重
大な事実を日本人自身が国民総体の共通の認識として獲得する機会を抹殺して
しまった」
「この『人肉食』問題は日本軍指導者たちが日本国民に対して犯した戦争犯
罪と密接に絡んでいる典型的な例の一つである」
http://www.han.org/a/half-moon/ (半月城通信)