>現実問題として
投稿者: moccusboccus 投稿日時: 2005/06/11 12:17 投稿番号: [2599 / 3072]
>中国が台湾を無理矢理に統一したとして、香港のようにすんなりいくものでしょうかね?
いかないでしょうね。
香港は「アヘン戦争」(1840年〜1845年)以来のイギリスの植民地であり、1898年にイギリスが清と協定を結んで99年間という期間を設定し租借していたところです。
その後の一連の経過を経て、清の領土を継承したと称する中共が(中共が清の領土を継承する権利があるかどうかは極めて怪しいところですが)、99年間の租借期間満了後の返還を要求したので、イギルスがこれに応じるという形で実現したのがいわゆる1997年の「香港返還」でした。この前後に、人口約600万人の香港から、知識階級、資産階級を中心に数十万人の香港人が、中共に統一されることを嫌い海外に逃れたものです。
一方、台湾は香港と違い、戦前は日本の領土だった(1895年〜1945年)ところであり、また1945年の「ポツダム宣言」受諾により、日本が領土権を放棄して以降、現在に至るまで60年間にわたり一貫して独立しています。特に1987年から台湾では李登輝前総統の尽力により政治的にも経済的にも民主化が進み、今では政治的には「普通選挙」で選ばれた総統が統治する民主国家となっていますし、経済的にもアジアでは日本に次ぐ先進国となっています。
実際、現在の台湾は“領土があり”“国民がおり”“独自の憲法を持ち”“独自の軍隊を持ち”“国民の合意による政府が機能している”という意味において、完全に独立国の体を成しています。
さらに歴史的にも台湾は香港とは相当違います。台湾がいわゆる「中国4千年の歴史」の中で中国歴代王朝の領土だった期間は名目的な期間を入れても清時代の200数十年にしかなりません。つまり「台湾は4000年の中国歴史において中国歴代王朝の固有の領土だった」との中共の主張には、何ら根拠がないことは明らかです。
結論的にいうなら、諸事情を総合して考えた場合、台湾の将来は(独立するにせよ、現状維持するにせよ、中共と統一するにせよ、他のいかなる選択肢にせよ)、台湾人が合法的な「選挙」なり「国民投票」なりを通じて自主的に決めるべきことであり、中共といえども強引な統一を強要できる立場にはないといえるでしょう。
従って、そういう諸事情を無視して中共が台湾を強引に統一しようとした場合(簡単にできるとは思いませんが)、実質的な独立国の国民である台湾人が、イギリスの植民地の住民だった香港人のように、おとなしく従うとはとても思えないということです。
これは メッセージ 2598 (pitapita101 さん)への返信です.
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