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正しい歴史を学ぶ意義

投稿者: kim_taek_joo 投稿日時: 2008/01/17 06:41 投稿番号: [86236 / 230347]
  何故、歴史を学ぶのだろうか。大きく分けると、二つの立場があるようだ。ひとつは、自国の歴史を知ることによって、誇りや愛国心をもつように、国民の一体感を高めることを目的とする、という立場である。もうひとつは、歴史を知ることによって、将来の道を過たないように、教訓を得るという立場である。

  歴史学は、こうしてふたつの立場があるが、これまでのほとんどの「歴史教育」は、自国の地位を正当化し、国民に愛国心を植えつけることに奉仕をしてきた。しかし、特に第二次大戦後、ドイツは、自国の歴史を加害者の立場として記述し、また、日本でも、日本の戦争における加害行為を記述するようになった。そこに至るには、さまざまな経緯があったが、これまでの歴史教育から考えると、異色のものであった。

  しかし、そのことは逆に、いわゆる「自虐史観」批判という形での歴史教育構想が打ち出され、ドイツでも日本でも、大論争を引き起こしている。日本では、1980年代にも、また、90年代にも、教科書問題が、特に歴史教育をめぐって起きている。しかし、80年代の問題は、主にアジア諸国からの批判が外交問題に発展したのに対して、90年代の問題は、国内からの批判から起っている。

  更に、1990年代の新しい現象として、ヨーロッパで、ヨーロッパ全体の視点から見た歴史教科書が編纂された。つまり、近年、歴史教育が、単に自国の立場を正当化する立場からではなく、自国を相対化し、さまざまな視点から見る歴史観を育てようとする方向と、あくまでも、自国の立場を前面に出す立場が、鮮明に対立してきているのである。

  このことを逆に考えると、歴史教育は、国際的な理解を深めることにもつながるし、また、逆に、国家間の対立感情を煽る役割を果たすこともある。後述するように、日本と韓国の間に、否定しがたい悪感情があるが、これは、双方の教育のあり方に影響を受けていると考えることができる。

  東南アジアに旅行する青年が、まったく日本が戦争中に行った行為を知らないで、現地人の怒りをかうことが指摘されるが、やはり、国際的な理解を深めるための歴史教育のあり方が、君達には必要であろう。
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