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台頭するアジアファシズム 再考

投稿者: gotter_dammerung_2005 投稿日時: 2005/04/16 09:00 投稿番号: [6957 / 230347]
  私は、被害者意識というのは、一番悪い感情なのではないかと考えています。
この世の中に、一方的に被害者であるだけの人間とか加害者であるだけの人間なんて存在しません。
意識するしないに拘わらず、足を踏んだり踏まれたりして生きているのが人間です。
被害者が加害者を非難して、謝罪や弁償を要求するのは当然ですが、気持ちの問題は自分の問題です。
自分の気持ちの問題を他人にどうにかしてくれと言っても、それは無理な相談です。

  反省とか許すとかは、自分の問題だと思います。
昔の行為が間違っていたと言うなら、今現在しない様にすることが、反省の験です。
今同じことをやっているものがいたら、しない様に忠告するのが、本当の反省と言うものです。
被害者が文句言わない様に、顔色窺って、何でも言うことを聞いてあげれば良いというのは、反省ではなくて、ただのご機嫌取りです。
駄々っ子をあやすやり方です。

  自分が被害者であり、そのことについて憤りを感じるというなら、自分は加害者にならない様にしようと努めるのが、モラリッシュな在り方です。
自分が被害者であっても、加害者と同じ行動を取ったのでは、他人を非難する権利はなくなります。

  自分は昔酷い目にあったのだから、今相手に何をしても良いというのは、被害者としての権利ではなく、単なる復讐・仕返しです。
自己正当化の論理です。
犯罪者は大抵こういう考え方をしていますし、テロリストの論理でもあります
また、ナチスなども、ドイツ人の被害者意識を煽って、反ユダヤ感情を掻き立て、絶滅政策の正当化に利用しました。

  中国の反日デモを、日本の昔の全学連などの運動と比べる人もいますが、まったく異なります。
全学連のデモには、具体的な政治目標がありましたし、その行動には戦略があり、統制の執れたものでした。
学生運動の意識の背後には、反米ナショナリズムがあったかもしれませんが、剥き出しのアメリカ人への憎悪はありませんでしたし、アメリカ人を襲ったりもしていません。

  日露戦争の時、日本の政府はロシアへの圧力に利用しようと官製デモを行いましたが、暴徒化して交番を襲うなどした日比谷焼き討ち事件に発展してしまいました。
日本では、戦前の米騒動以後大規模な暴動は起きなくなっています。
大衆暴動は、前近代的な社会での心理的抑圧を感じている専制国家の臣民的特長です。
今の中国の反日暴動は、清朝末期の排外ナショナリズムに近いものがあります。
不合理な情念に支配された大衆運動は、中国ではまま見られる現象ですが、破壊的な役割はしても、建設的な役割を果たすことはありません。
不合理で破壊的な情念から、民主国家が生まれる可能性はまったくありません。

  韓国の場合、日本に関しては統制国家と言っても良いですが、まったく自由がない訳ではありません。
反日ナショナリズムを推し進めているのは、無能な大衆迎合政治家でもありますが、大衆自身でもあります。
韓国での親日派狩りは、ユダヤ人狩り・赤狩りに近いものがあります。
ブレーキになり得るものは、破壊し尽くされて何もありません。
韓国で動きを見ていると、最早、一般民衆のデモと呼べる範囲を超えつつある様です。
反日を政治的に利用して来た必然の結果かもしれませんが、韓国からの映像を見ていると、KKKやナチスを思い浮かべます。
未だに、歴史認識がどうとか言っている日本の対応は、呑気過ぎると思います。
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