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終戦後の朝鮮在住日本人の苦難2

投稿者: monjujz 投稿日時: 2011/02/17 22:55 投稿番号: [185240 / 230347]
朝鮮総督府   元財務局長    水田直昌
友邦シリーズ第23号「朝鮮財政余話」財団法人友邦協会


終戦後の8月、9月には鮮銀券は非常に膨張しております、8月15日には49億7千万円であった鮮銀券が9月28日には86億5千万円となり、36億8千万円、約8割近く膨張しました。しかしこれは内地の日本銀行券の終戦後の膨張率に比較して大した違いではないと思います。
終戦後の需要に応じつつ、しかも紙幣の増発を極力抑えることは一貫した固い方針でございました。朝鮮人諸君は財界を撹乱したと囃し立てていましたが、米軍当局も内容を仔細に検討してみて、そのしからざる所以を諒解し、財界を乱すなどとしきりに流言を放つのは怪しからぬと峻烈に否認しておりました。我々としては、国家の支払いにしても、民間への貸し出しにしても、無茶なことはしない。インフレ抑制を第一義とする。要するに鳥は立っても跡を濁さないという考え方でした。
終戦後一ヶ月余に現出した発行超過額三十六億八千万円の原因はどこにあるかと申しますと、元来関東州は朝鮮銀行券の通用地域でありまして、8月15日以後3億2千余万円増発になっております。
よってこれを差し引きますと鮮内における発行超過は33億6千万円です。この内国庫金の支払超過は11億8千万円で、その中で朝鮮総督府関係が6億5千百万円、鉄道工事の支払いとその他債務に対する支出、および朝鮮軍関係の国庫支出金等が5億2千9百万円、合計11億8千万円でございます。
また金融機関の貸し出し超過のために増えているものは凡そ2億5千万円で、この内先程申しました融資命令で出したものが1億9千万円、従ってその他一般貸し出しは僅かに6千万円であり、殆ど貸し出しはやっていないと申し上げてよい。つまりドサクサ紛れに金を出して、その間適当に処理するということは絶対にやらなかったわけであります。(管理人註:民間会社の従業員に対する退職金(朝鮮人も含む)の確保と決済しなければならない債権債務関係のために、民間からの要求額は4億5千万円だった。それに対し、総督府が査定してやむをえないと認めたものが2億8千万円、現実に融資したのは1億9千万円だった)


一方預金の払い出し超過は25、6億円とみこまれ、そのうち現金で支払ったものは19億3千万円位であります。25、6億円の内7億円位は送金小切手で内地に送られたと見るべきで、現金の引き出し即ち鮮銀券増加の原因は19億3千万円であります。
終戦後のドサクサをよいことにして、朝鮮総督府の関係者に貸し出しをしたため、通貨の膨張をさせたということは絶対にないといって憚りません。
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