休日の時間潰しに
投稿者: rie2376 投稿日時: 2009/08/01 10:04 投稿番号: [153060 / 230347]
新撰組番外編として、土方歳三の最後を
五稜郭
明治二年一月、榎本武揚を総裁とする
蝦夷共和国が成立し、本拠地函館五稜郭は
祝賀気分に包まれていた
外国の公使を招き、連夜の祝宴が催され
あたかも、新国家建設が成就したかの
ようであった
しかし陸軍奉行並、土方歳三は冷めていた
共和国は砂上の楼閣に過ぎない、軍備も劣り
攻勢を受ければ一気に崩壊する
土方の危惧は早々に現実のものとなった
僅か数ヶ月後、新政府軍大挙して北海道
上陸の報が飛び込んで来たのである
ついに来たか
軍事を取り仕切る土方は、動揺する兵士に
激を飛ばす
うろたえるな、備えは万全である
共に血路を開こうぞ
土方は冷静であった、そしてやがて来る
終焉を予期していた、新撰組で共に戦った
斉藤一を呼び、別離を告げる
斉藤君、君は多摩に帰ってくれ
何と言われる、それは出来ません
何の為に今まで共に戦って来たのか
到底承服し兼ねる
よく聞いてくれ、斉藤君
君以外いないのだよ
新撰組の生き様を、伝えられるのは
我らがどう戦い、どう死んでいったか
帰って皆に伝えてくれ
いいか、これは命令だ
土方さん、
新撰組屈指の剣客として、数々の修羅場を
戦ってきた斉藤一は、多摩に戻った後
警察に奉職する
退官すると教職に転じ、新撰組に関する
書物を残して七十一歳の天寿を全う
している
新撰組では数少ない生き残りであった
明治二年四月、函館ではすでに総攻撃が
始まっていた、共和国軍は次第に追い
詰められ、土方は敗走する兵士を押し戻し
自ら抜刀して、敵陣に切り込んでいった
近藤さん、私は最後まで戦う
それが武士としての誇りであり
新撰組副長しての務めでもある
もうすぐ会えるだろう、見ていてくれ
近藤さん
この戦いで銃弾を受けた土方は、波乱に富んだ
三十五年の生涯に幕を閉じた
武士より武士らしく、この強烈な美学に
殉じた侍(さむらい)の壮絶な最後であった
これは メッセージ 1 (the_rich_and_smooth さん)への返信です.
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