ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』
投稿者: ssagajigappagajigainomukessekki 投稿日時: 2009/02/03 19:04 投稿番号: [135452 / 230347]
ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』
>神風攻撃のあとにやってきたのはあっけない敗北であった。アメリカ軍は驚くほどの平穏さを進駐した日本の地に見出した。虚脱した日本人たちは何らの抵抗も見せずにアメリカ軍を受け入れ、目端の利く連中は証拠隠滅と貯蔵物資の横領・隠匿に忙しかったという。そして抵抗を覚悟して警戒していたアメリカ軍を唖然とさせたのは、
日本人のあきれるほどの節操のなさであったのだ。
マッカーサー最高司令官とその指揮下にあるGHQスタッフに送られた手紙、ハガキ、陳情書には・・・
特定の個人を戦争犯罪人として逮捕・追放し、裁判にかけるべきだとして、名指しで告発するものがあった。
また戦争中に権力を笠にきて威圧的な言動をしていた役人を、地域の住人が告発する手紙もあった。高校生や大学生たちは、軍国主義に加担した教員を指摘した。旧帝国軍人のなかには、戦争中に連合軍の捕虜に虐待を行った日本人兵士の名前を告発する者もいた。いくつかの宗派などの組織が、戦争中に超国家主義の「旗ふり役」をしていたことも指摘された。
他人を告発する動きは広がりを見せ、過去の問題にとどまらず現在のできごとにも向けられていった。・・・「反アメリカ的」な感情をもったり、「反民主主義的」な考えを抱いていた人々も告発された。このような情け容赦のない告発文書が、マッカーサーやGHQのもとに送られてきたのである。こうした事実だけを見るかぎり、
きのうまで愛国主義者だった日本人は、
一夜にして占領軍への密告者、
あるいは情報提供者に変貌してしまったようにもみえる。
その他にも、日本はアメリカの属国になるか、あるいは永久にアメリカの植民地になるべきだと主張するような、驚くべき手紙も存在した。もしそうならなければ、日本の民主改革は、やがて元の木阿弥になってしまうだろうと、明言するものもあった。
・・・占領軍で手紙の翻訳にかかわった沖縄出身の日系アメリカ人は、このような告発の手紙を読んでいるうちに、自分は日本人を軽蔑するようになってしまったと袖井教授に語っている。日本人とは、風向きに応じて方向を変える風見鶏のようだ
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-多くの人々がそのように感じていた。
上巻292p
これは メッセージ 135451 (ssagajigappagajigainomukessekki さん)への返信です.
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