日本と韓国の議論の広場

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Re: 日本と韓国の議論の広場

投稿者: rie2376 投稿日時: 2008/12/23 09:36 投稿番号: [130559 / 230347]
休日の時間潰しに

幕末、朝鮮に関心を持つ二人の人物がいた

一人は、朝鮮に人物が出ると言い続けた
勝海舟   もう一人は征韓論を唱え、野に下り
鹿児島で散った西郷隆盛

この二人が、江戸総攻撃を前に対峙する


江戸総攻撃を翌日に控えた、慶応四年三月十四日
海舟は単身、西郷のいる屯所へ乗り込んで行った

それは、江戸を戦火から救う最後の機会であった

海舟は西郷と面識があり、互いに敬意を抱き
西郷さん、勝先生と呼び合っていた

まず、海舟が口火を切る

西郷さん、明日の総攻撃は中止して欲しい

万一、江戸が攻撃されれば、百万の民が塗炭の
苦しみを味わう事になる

それは君の本意ではないはずだ、西郷さん

勝先生、御言葉ですが、江戸には新政府に
異を唱える幕府残党が、大挙して集結していると
聞き及んででおります

これらを一掃せずして、新政府は有り得ませぬ

西郷さん、それは私が責任を持って押さ込む
どうか、この私を信用して欲しい

西郷は少し間を置き、条件を提示する

それでは、次なる三条件は是か否か

一、直ちに江戸城を引き渡す事
二、武器弾薬を、新政府に引き渡す事
三、責任者を厳重に処罰する事

海舟は即答出来なかった、第一条はともかく
あとの二条は、江戸城に詰める強硬派が納得する
はずもなかった

暫く思案の後(のち)、海舟は口を開く

西郷さん、一条は了承した、但しあとの二条は
暫しの猶予を願いたい、時を掛けて必ず成し遂げる

海舟は、渾身の力を込めて西郷を説得する

我等、今は互いに争って時ではない、江戸総攻撃と
なれば、火の粉は諸国に飛び火し、日本は応仁の乱
さながらの、大乱となるは必定

これを列強が見逃す筈がない、一挙に攻め寄せ
日本は彼等の軍門に下る事になる

西郷さん、これを救えるのは君しかいない
分かってくれ、西郷さん

今度は西郷が沈黙した、一刻以上無言のままで
あった、やがて意を決し海舟の言葉に応える

勝先生、分かりました、明日の総攻撃は
中止と致しましょう

そうか、中止してくれるか   よく決断してくれた
これで日本も救われた

海舟は西郷の手を握り、何時までも放そうと
しなかった

瀬戸際で江戸総攻撃は回避され、明治新政府は
この後散発的な戦いを除いて、ほぼ無血革命に
成功するのである

西郷は政府要人となり、のちに野に下り西南戦争で
敗れ自決した、朝敵として汚名を着せられた西郷の
汚名回復に尽力したのが海舟であった

海舟の働きもあって明治三十一年、上野に西郷の
銅像が立てられた

一方海舟は七十七歳の天寿を全うし、晩年愛して
やまなかった、洗足池のほとりで静かに眠っている

その傍らに碑が立てられ、碑文の中で海舟は西郷に
付いて、こう語っている

君、十万の兵を率い東下す、江戸騒然となり
民穏やか成らず、我これを憂い君と談判に及ぶ

君よく我が意を容れ、江戸百万の民を
塗炭の苦しみより救えり

ああ君よ、よく我を知れり、而して君を知る
亦、我に若くは無し

君ほど私を理解している者はいない、そして私ほど
君を理解している者も、この世にいない

西郷と海舟、互いに立場の違いを乗り越え
熱い絆で結ばれていたと、言えそうである
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