「遠慮とつつしみと思いやり」の日本人
投稿者: anitajinny 投稿日時: 2005/06/02 10:45 投稿番号: [82088 / 196466]
小津安二郎の世界
=日本人の性(サガ)=
あるところにカエルとサソリがいた。サソリが河を渡りたいと思っているとき,たまたまカエルがそこを通りかかった。サソリは言った。 「カエル君,僕はこの河を渡りたい。君の背中に乗せて渡してくれないかい。」 カエルは答えて言った。 「いやだよ。君を背中に乗せると君は僕を刺すだろう。」 サソリは言う。 「大丈夫。僕が君を刺すと,君といっしょに僕まで河でおぼれて死んでしまうよ。」 カエルは納得して,サソリを背中に乗せて河を渡っていった。しばらく進むと,カエルは背中に激しい痛みを感じた。おそるおそる振り返ってみて,サソリが背中を刺しているのに気が付いた。カエルは悲しげな声で言った。 「どうして君は僕を刺すんだ。僕を刺すと君まで死ぬよ。」 サソリもまた悲しげな声で言った。 「ごめん。でも仕方ないよ。これが僕の性だから。」
これは メッセージ 82086 (yukidoke_jp さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/ffccf4x78_1/82088.html