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JR西日本/悪しき企業体質洗い出せ

投稿者: dadaoguizi 投稿日時: 2005/05/22 09:09 投稿番号: [79320 / 196466]
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JR西日本/悪しき企業体質洗い出せ

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2005/05/14


  「過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる」という有名な言葉がある。

  国家による戦争犯罪を決して忘れてはならないと戒めた言葉だ。目をつむっていると、いつかまた過ちを繰り返す。

  これは戦争に限らない。JR西日本は過去に目をつむってきた。だからこそ安全が後回しになり、取り返しのつかない惨事を引き起こした。

  「安全優先の風土改革が必要」。きのう開かれた衆院国土交通委員会で、参考人招致されたJR西日本の垣内剛社長はそう語った。安全をおろそかにしてきたことを経営トップが自ら認めた言葉だった。

  委員席から「何をいまさら」とヤジが飛んだという。一九九一年に信楽事故を起こし、二〇〇二年には救出活動の救急隊員をはねる死傷事故も起こしている。その間、東京の営団地下鉄では、多数の死傷者を出す脱線・衝突事故もあった。

  鉄道事業者なら真っ先に足元の安全を点検し、経営姿勢を省みる機会にしなければならない。垣内発言は、それが十分に出来ていなかったことを認めたものであり、ヤジが飛ぶのも当然だ。

  脱線事故の背後には、さまざまな要因が潜んでいるかに見える。

  経験の浅い運転士が、遅れを取り戻すため高速のまま急カーブに入った。直接の原因はそうでも、最悪の事故につながらない対策はいくらでも取れたはずだ。それがほとんど出来ていなかった。

  宝塚線は、関西都市路線網の中のドル箱路線として効率化、高速化が進む。

  しかし、高収益路線に見合う安全対策になっていなかった。急カーブなのに速度を抑える最新の列車自動停止装置がなく、脱線を防ぐ装置や防護壁もなかった。

  同じJRでも東日本の安全対策予算と比べ、明らかに見劣りしていた。

  私鉄との競争に勝ち抜くためか、ダイヤ設定に少しの余裕もなかった。改善を求める現場の声が上層部に届いていなかったはずはない。が、反映されなかった。

  あせりや無理な運転を放置してきた同社の運行管理や社員教育のあり方こそ、厳しく問われなければなるまい。

  会社の幹部と現場の社員に人間らしいやりとりがあったのだろうか。労使の関係がぎくしゃくし、円滑な意思疎通を阻む要因になっていなかっただろうか。

  垣内社長は、社外の有識者で成る安全諮問委員会を設置すると表明した。この場で悪しき企業体質を洗い出し、過去と現在に厳しく向き合ってほしい。
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