Re: 日米安保、メルトダウンへ。
投稿者: sintyou7 投稿日時: 2011/05/13 13:00 投稿番号: [187475 / 196466]
<先月29日、ワシントンでの日米外相による共同記者会見。米国務長官、ヒラリー・クリントンは自分の最後の発言を終えると、通訳が終わらないうちに会見場を後にした。それに驚き、外相、松本剛明は後を追いかけた。
クリントン米国務長官は、松本外相との共同記者会見で自分の発言を終えると、通訳が終わらないうちに会見場を後にした(4月29日、ワシントン)=共同
クリントンは松本と握手もしなかった。直前の外相会談でも、クリントンは当初の予定を大幅に早めて35分で切り上げた。焦点だった外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)の日程も決めず「早期開催を確認」するだけにとどめた。「日米外相会談では最近にない険悪なムード」と日本側からため息が漏れた。
次に松本が会いに向かった米原子力規制委員会(NRC)委員長、グレゴリー・ヤツコは今後の協力を頼まれると「細野(豪志・首相補佐官)さんにいろいろ聞いてください」と最後まで首相、菅直人の名前を出さなかった。松本は米滞在中に国防長官、ロバート・ゲーツとはとうとう会えずじまいだった。
実は、松本は訪米前に菅からある指令を受けていた。「何としても『2プラス2』の日程を固めてきてくれ」。そうしないことには米政権が今年前半の菅の訪米も、その際の米大統領、バラク・オバマとの日米首脳会談も日程調整に入らないと伝えてきたからだった。
松本はもともと菅と近いわけでない。民主党内ではむしろ、政権批判を強める小沢一郎に近いとされてきた。「松本がどこまで本気で迫るか、米国はどこまで菅をアシストするのか」。永田町では松本訪米にひそかに注目が集まっていた。日米外相会談の結果を知った菅に近いベテラン議員は「何のために国会審議の真っ最中に米国に行かせたのか、これではわからない」と吐き捨てた。
この日、ワシントンでは本来なら2プラス2が開かれているはずだった。(1)普天間基地の代替施設について米政府の意向に沿って滑走路2本をV字形に配置する「V字案」を確定(2)6月にワシントンで日米首脳会談を開催――で合意する案が練られていた。だが、防衛相、北沢俊美が訪米を取りやめ、日程調整は白紙に戻された。
北沢の判断理由の1つに、東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、菅から「万一のときのことを考えておいてくれ」と頼まれていたことがあるとされるが、菅にとって2プラス2先送りの代償は大きい。
今年度第1次補正予算成立から、本格的な復興策を盛る第2次補正予算案提出までの「空白」をどう埋めるか、震災後も支持率低迷にあえぐ菅は思いを巡らせる。まず2次補正の提出を8月下旬まで遅らせ、その間を前半は日中韓首脳会談や主要国首脳会議(仏ドービル・サミット)などで、後半は2プラス2や日米首脳会談でつなぐ。内政の窮地を外交で挽回しようとするのは政権運営の常である。
日米外相会談はオバマがビンラディン容疑者への軍事作戦を決断した当日だった。「決められない」日本の政権にいつまでも付き合っている余裕はいまの米国にはない。
基地問題は2プラス2で決着させる、首脳会談には持ち込ませない。こうした米政府の強い意志が日本政府に届いている。5月下旬の2プラス2開催を求めた日本に、米国は6月下旬案を打ち返した。与野党攻防が最高潮に達する会期末にぶつかる日本の内政事情を顧みた形跡はない。普天間移設に絡む米海兵隊グアム移転関連予算を扱う米議会のスケジュールが念頭にあるためだが、そこに米議会が公然と日米合意に異議を唱えたことで、米政府の対応を中心に普天間問題を覆う霧は一段と深くなっている。<<
。
クリントン米国務長官は、松本外相との共同記者会見で自分の発言を終えると、通訳が終わらないうちに会見場を後にした(4月29日、ワシントン)=共同
クリントンは松本と握手もしなかった。直前の外相会談でも、クリントンは当初の予定を大幅に早めて35分で切り上げた。焦点だった外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)の日程も決めず「早期開催を確認」するだけにとどめた。「日米外相会談では最近にない険悪なムード」と日本側からため息が漏れた。
次に松本が会いに向かった米原子力規制委員会(NRC)委員長、グレゴリー・ヤツコは今後の協力を頼まれると「細野(豪志・首相補佐官)さんにいろいろ聞いてください」と最後まで首相、菅直人の名前を出さなかった。松本は米滞在中に国防長官、ロバート・ゲーツとはとうとう会えずじまいだった。
実は、松本は訪米前に菅からある指令を受けていた。「何としても『2プラス2』の日程を固めてきてくれ」。そうしないことには米政権が今年前半の菅の訪米も、その際の米大統領、バラク・オバマとの日米首脳会談も日程調整に入らないと伝えてきたからだった。
松本はもともと菅と近いわけでない。民主党内ではむしろ、政権批判を強める小沢一郎に近いとされてきた。「松本がどこまで本気で迫るか、米国はどこまで菅をアシストするのか」。永田町では松本訪米にひそかに注目が集まっていた。日米外相会談の結果を知った菅に近いベテラン議員は「何のために国会審議の真っ最中に米国に行かせたのか、これではわからない」と吐き捨てた。
この日、ワシントンでは本来なら2プラス2が開かれているはずだった。(1)普天間基地の代替施設について米政府の意向に沿って滑走路2本をV字形に配置する「V字案」を確定(2)6月にワシントンで日米首脳会談を開催――で合意する案が練られていた。だが、防衛相、北沢俊美が訪米を取りやめ、日程調整は白紙に戻された。
北沢の判断理由の1つに、東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、菅から「万一のときのことを考えておいてくれ」と頼まれていたことがあるとされるが、菅にとって2プラス2先送りの代償は大きい。
今年度第1次補正予算成立から、本格的な復興策を盛る第2次補正予算案提出までの「空白」をどう埋めるか、震災後も支持率低迷にあえぐ菅は思いを巡らせる。まず2次補正の提出を8月下旬まで遅らせ、その間を前半は日中韓首脳会談や主要国首脳会議(仏ドービル・サミット)などで、後半は2プラス2や日米首脳会談でつなぐ。内政の窮地を外交で挽回しようとするのは政権運営の常である。
日米外相会談はオバマがビンラディン容疑者への軍事作戦を決断した当日だった。「決められない」日本の政権にいつまでも付き合っている余裕はいまの米国にはない。
基地問題は2プラス2で決着させる、首脳会談には持ち込ませない。こうした米政府の強い意志が日本政府に届いている。5月下旬の2プラス2開催を求めた日本に、米国は6月下旬案を打ち返した。与野党攻防が最高潮に達する会期末にぶつかる日本の内政事情を顧みた形跡はない。普天間移設に絡む米海兵隊グアム移転関連予算を扱う米議会のスケジュールが念頭にあるためだが、そこに米議会が公然と日米合意に異議を唱えたことで、米政府の対応を中心に普天間問題を覆う霧は一段と深くなっている。<<
。
これは メッセージ 187474 (sintyou7 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1143582/ffccf4x78_1/187475.html