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Re: 尖閣諸島上陸記       服部守孝

投稿者: yume_sarasa1211 投稿日時: 2010/09/19 19:38 投稿番号: [183817 / 196466]
  最寄りの岩場に着けて早々に上陸をと思ったが、
「足場の良い奥へまで行こう」ということになり、更に入江の奥へ進む。
浅瀬に入り、岩に二度ほど乗り上げる感覚があった。
「ボートが破れたかも」と一瞬嫌な予感がしたが、直ちに上陸、
第一歩を踏みしめた。
村上氏、高山氏と感激の握手の後、写真撮影。島内探索を行う。
切り立った断崖の僅かな所々に、黄色の花をつけた野草が自生している。
淡水のあることを物語っている。
海鳥も多く生息している。生命ある島を実感する。

  一段落したとき、第二陣の到着が遅いのに気がつく。
「みつ丸」から残りの三名が大声で何か叫んでいるが、全く聞こえない。
持参した双眼鏡で見れば船にボートが引き上げられている。
予感は的中した。ボートを先発隊が破っていたのだ。
仲間氏一人が半分グニャグニャになったボートで、慌ててやってきた。
「ごらんのとおり、ボートが破れた。写真撮影、石の採集が済んだら、
急いで船に戻ろう」かなり表情がこわばり、口調も厳しかった。
奥田氏、麻布氏に本当に申し訳なかった。
上陸を目の前にして、敢行できなかった無念は経験上、痛いほどわかった。
ボートを破った責任を痛感した。

  十二時、魚釣島の上陸を断念。
当初は、略式ながら慰霊祭を行う予定で、
清酒や込め塩などを用意していたが無用となってしまった。
奥田氏も麻布氏も、「ここまで来れたのだから満足」と言ってくれる。
やや救われた感じがしたら、急に腹が空いてきた。
仲間氏が準備した、おにぎりや魚肉ソーセージをほうばった。
本当にうまかった。北小島を後に、帰路へ。

  十四時、海上保安庁巡視艇「はてるま」が汽笛を鳴らして停戦命令。
大きな船だ。四メートルの高波で、停船していても全然揺れていない。
タグボートを下ろし、四名の職員がやってきて「誠に恐れ入りますが、
住所、氏名、職業をお聞かせください」と丁寧な職務質問を受けた。
正直に答えると、「気をつけてお帰りください」と言って、
タグボートに乗って帰っていった。
いわゆる臨検を受けたわけだが、犯罪者扱いでは全くなかった。

  再び石垣島を目指して、「みつ丸」エンジン全開。
「型は古いがシケには強い」の兄弟船の歌が自然に出てくる。
浴びる海水もなんのその、余裕しゃくしゃくだ。

  十九時、八重山諸島の鳩間島の灯台の光が見えてくる。
航海に迷った船が、灯台の光を発見して安堵する話を、しみじみ実感した。
村上氏が「陸に上がったら、盛大な打ち上げをやろう」とおっしゃる。
更に調子が上がる。


つづく

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