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up_up_girlsさんって何も知らないのね

投稿者: naisho2006 投稿日時: 2008/07/29 22:21 投稿番号: [168020 / 196466]
>中国の発癌物質入り鰻


発癌物質(笑)


マラカイトグリーンのことでしょうか。


マラカイトグリーン(以下MG)は観賞魚に使われる抗菌物質。名前の通り、孔雀石に似た美しい緑色をした色素です。食用魚には使用禁止ですので、わずかでも検出されれば法律上は違反となります。当然のことながら回収しなければなりませんし、業者は厳しく罰するべきです。しかし、このウナギを食べて安全上の問題が生じるかどうかは別問題です。

ウナギから検出されたMGは、0.04〜0.008ppmという量です(体内代謝物ロイコマラカイトグリ−ンとして)。何度も書きますが、毒性は物質の「種類」ではなく、量と強さの掛算で決まります。0.04〜0.008ppmは安全性に影響がある量より多いのか少ないのか?   この点に触れていない報道は、まったく価値はありません。

MGが食用魚に使用禁止になったのは、雌のマウスに毎日数十mg/kgという大量のMG(餌が緑色になるくらいの量です)を投与し続けたら発癌性が認められたという研究によるものです。同じマウスでも雄や、同じネズミでもラットは雄雌ともに発癌性は認められませんでした。詳細な毒性評価による摂取基準は決まっていない物質です。

詳しく調べられていないと聞くと不安がる人がいるかもしれませんがご安心を。そういう物質に対しては一律に厳しく「0.01ppm」という値を暫定基準値として適用します。今回は、この厳しい値と同程度〜4倍程度のMGが検出されたのですから、4日に一度以上の頻度で食べなければ問題ありません。しかもMGの評価が進めばおそらく基準値は0.01ppmよりも緩くなるのです。

そもそもウナギに含まれる体に悪い物質はMGだけではありません。例えば蒲焼の場合、焦げた部分には発癌性物質が含まれます。ただし焦げの発癌性もヒトにとっては小さなもの。ウナギの蒲焼ばかり毎日食べなければ大丈夫です。例え毎日食べた場合でも、わずかしか存在しない焦げの発癌性物質などよりウナギ自体の食べ過ぎによる栄養の偏りの方がはるかに健康に悪影響を及ぼします。

また、鑑賞魚もMGを使用禁止にするというのは短絡的です。MGを使用禁止にしても別の抗菌剤が使われます。新しい抗菌剤は効き目が弱いために却って大量に使われるかもしれません。無色無味無臭かもしれません。MGは使用の痕跡が分かりやすい(緑色になるくらい使わないと危険ではない)というメリットもあるのです。

ちなみに天然ウナギしか食べないから関係ない!とも言えません。ドイツではベルリンで天然のウナギを調査した結果、40匹中20匹という確率でMGが検出されました。観賞魚に使われたMGが下水等を通して環境中に広まったと考えられます。日本でも天然ウナギを調査すると面白い結果になるでしょうね(笑)。

ウナギからMGが検出されるのは確かに法律違反です。しかし健康被害は心配する必要はありません。詐欺を働いて不当に利益を上げた、というところが問題なのです。当該のウナギを食べてしまっても心配しないで大丈夫です。ただしウナギの蒲焼のような高カロリー食は、土用の丑の日だけとか、せいぜい月に1回程度食べるようにするというのが、もっとも健康に良い方法です。「天然信仰」「国産崇拝」はほどほどにしないと、いずれ笑って済ませられなくなると思うのですが。
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