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己の欲せざるところ他人に為す勿れ 2

投稿者: sishimar 投稿日時: 2001/04/24 15:28 投稿番号: [16696 / 196466]
十年経ったら、さらにその十年後に中国に留まるか否かを決めるチベット人による投票を行うことを契約で定め、十年後のチベット人による投票の結果、現状維持を望むのであればそのままとし、もし独立を求めるなら、さらに十年という独立への準備期間を設ける。時到れば式典を行い、こうしてめでたく独立とあいなるわけである。イギリスが香港を返還したように十年毎の段階を経てチベットを少しずつチベット人に帰していくのである。

   イギリスがその植民地を手放しそれぞれの国として独立していった時、すべてこの方法に依ったのであった。独立した植民地はいまだ英連邦に留まることを望んでいる。またたとえチベットが独立したとしても、外交と国防の両権もしくはそのいずれかの権利は従来通り中国に委ねられるだろう。ちょうどアメリカとカナダの関係と同じである。
   高氏は、"もし相手を殺らないなら自分が殺られる"と思っているようだが、これは未開の野蛮人の行いである。いまはいったい何年代だと言うのだろう?イギリスが栄光の大英帝国の植民地を手放して独立させたように中国がチベットを独立させるなら、決してまずいことにはなるまい。香港の返還も中国人がイギリス人を追い出すような事にはならなかったではないか。

   漢人が少数民族をいじめるといった状況は現在かなり改善されたとはいえ、王震(訳注:1908〜93.1949年に新疆を“解放”、訒小平とも深い関わりを持つ)は新疆を、訒小平はチベットに兵を向け少なからぬ現地住民を殺害した事も確かである。"チベット平定"以来、殺されたチベット人は10万から20万人にものぼる。ノルブリンカ離宮前での大虐殺の翌日、付近の水溜まりは多くのチベット人の屍で埋まった。
   かつて人々を解放したと豪語し、すでに裏付けられている事をいまだに実践しているこういった "解放者たち"は、共産党の独裁制を無理に押し付けておいて、この独裁が、仁慈に厚くほとんど戦争もない点においてもともとあった制度に勝ると言うのである。殺された者たちにとって、"解放"や"近代化"など何の役にたつというのか?! "解放"と言うよりは"占領"と言ったほうがもっと実情に合っている。民族殺戮の血の代価をいかに償うかは避けて通れない歴史の難題である。
   軍隊を送りこみチベット人たちをノルブリンカの大虐殺というひどい目に合わせた者たちは、日本軍が中国の地を侵略し南京大虐殺を行った時のあの悔しさをどうして思わなかったのか?   もし中国がいまだ日本の占領下にあるとすれば、近代化の程度は今よりはるかに勝るものであったろうし、日本の対中国政策も大きく改善されたかもしれない。

   中国人にまだいささかの理性が残っているというなら、孔子先生の教えを思い起こすべきであろう。曰く;"己の欲せざるところ他人に為す勿れ"。
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