大義名分とは
投稿者: taipei_made_benki 投稿日時: 2008/05/07 22:38 投稿番号: [162068 / 196466]
【大義名分論と水戸學】孔子にはじまり朱子において大成した大義名分論は,儒教的名分論であり,水戸學の革命性を支えるものでもあった。その儒教的名分論,あるいは朱子學的名分論の定式化できない多元的なものであるともいう。大義名分論は後期水戸學の「國體論」とかかわり,そして天と天祖とを等價値もしくは同一視さえしている。水戸學の國體論が儒教の王道の理念に基礎づけられ,その王道論が天の秩序であるところの忠・孝という名分論を内包している。
大義名分論は,禮樂刑政すなわち政治制度や法令を第一義としながらも,紱治の一環としての仁政の實現を最も重要な手段と考えている。〈仁政の根本は大君克己得禮を以て其の身を修む〉(『徳川治紀への建議』幽谷全集,1807,文化4)ということにつらなり,人君の修身克己にある。真の仁政とは,〈聖賢の全體大用の政〉(同上)そのものを意味するもので,まさに禮樂刑政が紱治主義の手段・仁政實現の條件であったということになる。
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