お話・・杭州の運ちゃん
投稿者: nihao_ap_jp 投稿日時: 2008/03/24 23:35 投稿番号: [157983 / 196466]
アホ君たちの低レベルの罵り合いには一線を画して、私は私の話をしよう。
肥溜めがあったとして、その中がどうなっているのか、底を覗(のぞ)いてみても何も見えない。
そんな場合、肥溜めの底を探るには石を一個、ポイと投げ込んでみればよい。
ジャパンと音がするなら水があると云うこと。肥溜めの深さも大凡(おおよそ)分かる。
その人が何を考え、良い人なのか悪い人か? 外見から分からない場合、その人に話しかけてみれば分かる。
言葉に反応して何と答えるか? それによって、その人物の内面を測り知ることができるのだ。
最近、杭州を訪れた。西湖の観光を終わり、その朝は杭州を離れて、正午過ぎまでに上海まで行かねばならなかった。
正午過ぎまでに空港に着かないと、帰国できなくなっちゃうのだ。
朝は7時ちょうど、ホテルをチェックアウトして、バス・ターミナル(駅)に向かった。ホテルの前には、生憎タクシーがおらず、それでホテルから50メートルぐらい歩いて、交差点のところに停まっていたタクシーに乗り込んだ。
バスの駅までタクシーなら4〜5分ぐらいか。
私が車に乗り込むと、タクシーの運ちゃんは私に「日本人か?」と訊ね、私が「そうだ」と答えると、一人滔々(とうとう)と語り始めた。
運ちゃんは四川出身で訛りが強く、なかなか聞き取れないが、言っている事・・つまり・・
「戦争の時期、日本は国民党や共産党から中国人を保護してくれたと云うじゃないか・・それは本当か?」と。
私、最初、聞き間違いだと思ったが、「それはありえる。その当時、中国人は同胞意識も無く内戦状態で軍隊は農民から略奪を繰り返していたんだろう、正義感ある日本人としては当然のこと。そんな褒められるほどと云うことはない・・と思うけど」
・・と答えたら運ちゃんの表情が変わった。
「杭州の運ちゃんはほとんど外地人なんだ。俺たちは家族を故郷に残し朝から晩まで必死に働いている。沿海部の大都市の特権階級は潤っているが我々は全くだ。物価上昇ばかり激しくやってられないよ。また日本が共産党の悪政から救ってくれたら良いのにな。」
彼の言いたかったのはこういうことだったのか。
「ああ、そりゃ、共産党が悪い。共産党には罪があり、犠牲者には本当に気の毒な事だ。私はその事を詳しく知っている」と言ったら、運ちゃんは、それ以上、何も言わなくなり、タクシーは、やがてバス・ターミナル(駅)に到着した。
たったそれだけの事であった。
運ちゃんは、わざわざ車をおりて、トランクから私の荷物を出してくれた。そして、それを駅の入り口まで運び、切符を買う場所を説明してくれて、更には「一路順風」と言ってくれた。
その運ちゃんは私に対して最大級に親切であった。
そして、私を尊敬してくれたのだと思う。何故そう思えるか?
それはタクシーの料金が8元(100円ぐらい)になったのだ。
4〜5分の距離なんだから、10元の基本料金であることに不思議はないけれど、タクシーに料金メーターが付いても私はいつものクセで値切って必ず8元にしろと粘った。
8元を渡しながら、私は言った。
「打倒中共!」
私は運ちゃんから尊敬され、上等の日本人だと思われたのだろう。負けてくれた。
タクシーの中での、運ちゃんのあの話は、同胞には聞かれたくない運ちゃんの本心だ。
運ちゃんは、あの言葉で私を試(ため)し、私と云う人物の器量を測ったのに違いない。
中国人と付き合っていると、時々、そう云うことがある。
さり気ない会話の中の言葉から、私の考えや心情を探り、私と付き合うスタンスを測っているのだ。
私が何を言い、自分がどうであるかは知らないが、多くの場合、私は中国人に好かれるようだ。
4〜5分の対話を通して、あの運ちゃんが私と云う日本人を好きになったのは間違いない。
杭州での、あの日の対話を思い起こせば、何となく心が温かくなってくる。
肥溜めがあったとして、その中がどうなっているのか、底を覗(のぞ)いてみても何も見えない。
そんな場合、肥溜めの底を探るには石を一個、ポイと投げ込んでみればよい。
ジャパンと音がするなら水があると云うこと。肥溜めの深さも大凡(おおよそ)分かる。
その人が何を考え、良い人なのか悪い人か? 外見から分からない場合、その人に話しかけてみれば分かる。
言葉に反応して何と答えるか? それによって、その人物の内面を測り知ることができるのだ。
最近、杭州を訪れた。西湖の観光を終わり、その朝は杭州を離れて、正午過ぎまでに上海まで行かねばならなかった。
正午過ぎまでに空港に着かないと、帰国できなくなっちゃうのだ。
朝は7時ちょうど、ホテルをチェックアウトして、バス・ターミナル(駅)に向かった。ホテルの前には、生憎タクシーがおらず、それでホテルから50メートルぐらい歩いて、交差点のところに停まっていたタクシーに乗り込んだ。
バスの駅までタクシーなら4〜5分ぐらいか。
私が車に乗り込むと、タクシーの運ちゃんは私に「日本人か?」と訊ね、私が「そうだ」と答えると、一人滔々(とうとう)と語り始めた。
運ちゃんは四川出身で訛りが強く、なかなか聞き取れないが、言っている事・・つまり・・
「戦争の時期、日本は国民党や共産党から中国人を保護してくれたと云うじゃないか・・それは本当か?」と。
私、最初、聞き間違いだと思ったが、「それはありえる。その当時、中国人は同胞意識も無く内戦状態で軍隊は農民から略奪を繰り返していたんだろう、正義感ある日本人としては当然のこと。そんな褒められるほどと云うことはない・・と思うけど」
・・と答えたら運ちゃんの表情が変わった。
「杭州の運ちゃんはほとんど外地人なんだ。俺たちは家族を故郷に残し朝から晩まで必死に働いている。沿海部の大都市の特権階級は潤っているが我々は全くだ。物価上昇ばかり激しくやってられないよ。また日本が共産党の悪政から救ってくれたら良いのにな。」
彼の言いたかったのはこういうことだったのか。
「ああ、そりゃ、共産党が悪い。共産党には罪があり、犠牲者には本当に気の毒な事だ。私はその事を詳しく知っている」と言ったら、運ちゃんは、それ以上、何も言わなくなり、タクシーは、やがてバス・ターミナル(駅)に到着した。
たったそれだけの事であった。
運ちゃんは、わざわざ車をおりて、トランクから私の荷物を出してくれた。そして、それを駅の入り口まで運び、切符を買う場所を説明してくれて、更には「一路順風」と言ってくれた。
その運ちゃんは私に対して最大級に親切であった。
そして、私を尊敬してくれたのだと思う。何故そう思えるか?
それはタクシーの料金が8元(100円ぐらい)になったのだ。
4〜5分の距離なんだから、10元の基本料金であることに不思議はないけれど、タクシーに料金メーターが付いても私はいつものクセで値切って必ず8元にしろと粘った。
8元を渡しながら、私は言った。
「打倒中共!」
私は運ちゃんから尊敬され、上等の日本人だと思われたのだろう。負けてくれた。
タクシーの中での、運ちゃんのあの話は、同胞には聞かれたくない運ちゃんの本心だ。
運ちゃんは、あの言葉で私を試(ため)し、私と云う人物の器量を測ったのに違いない。
中国人と付き合っていると、時々、そう云うことがある。
さり気ない会話の中の言葉から、私の考えや心情を探り、私と付き合うスタンスを測っているのだ。
私が何を言い、自分がどうであるかは知らないが、多くの場合、私は中国人に好かれるようだ。
4〜5分の対話を通して、あの運ちゃんが私と云う日本人を好きになったのは間違いない。
杭州での、あの日の対話を思い起こせば、何となく心が温かくなってくる。
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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