ハエは発生源から断たなければダメ
投稿者: asahiga2423 投稿日時: 2007/12/24 22:03 投稿番号: [150145 / 196466]
建造中の護衛艦「ひゅうが」についての記事です。
中日新聞を読んでいる方は少ないと思いますので、ご参考まで。
戦後長い間、旧海軍関係者は空母保有について格別の思いを抱いていたようですが、ようやく実現する。
現在、支那でも空母建造計画が進捗中です。
空母を造って、イージス艦と組み合わせ、効果的に運用するというのは軍事技術の粋を示せるもので、数年後が楽しみです。
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(2) 空母保有の夢 建造進む“コウモリ艦”
2007.12.21
「海に浮かぶ飛行場」
アイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド横浜工場で建造中のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」は、そう呼ぶのにふさわしい圧倒的な存在感がある。全長百九十七メートルの広大な飛行甲板。他国の海軍は、この種の艦艇を「航空母艦(空母)」と呼ぶ。
海上自衛隊の空母建造計画は、自衛隊が発足した一九五四年当時から浮かんでは消えた。「ソ連の脅威」に対し、海自は対潜水艦戦と機雷掃海を主任務とし、対ソ攻撃と艦隊を守る洋上防空は空母を主力とする米海軍に任せて、空母保有を断念した。
この結果、海自には洋上防空への不安がつきまとうことになる。八〇年代に入り、高速で航続距離の長い爆撃機「バックファイアー」が極東ソ連軍に配備されたことで危機感が強まり、防衛庁(当時)で洋上防空強化が検討された。
「実は具体的な動きがあった」と元海自幹部。「八二年のフォークランド紛争で、英国の空母から発進したハリアー垂直離着陸戦闘機がアルゼンチンの戦闘機を次々に撃墜した。空母とハリアーを組み合わせる計画が浮上し、幹部が調査のためひそかに渡英した」
だが、計画はあっさり消える。世界で最初に本格空母を建造した旧日本海軍。その「末裔(まつえい)」を自任する海自に防衛庁の背広組がブレーキをかけた。代わりに艦隊防空能力に優れたイージス護衛艦を建造し、各護衛隊群に配備することで決着した。
では、「ひゅうが」をどう説明するのか。
海自の公式説明によると、ヘリコプター搭載護衛艦「はるな」の後継艦という。広い甲板を利用して対潜ヘリコプター三機の同時発着ができるため、三機必要な対潜戦能力は格段に向上する。
多目的艦でもあるという。国内外の災害派遣時の対策本部などに活用できる部屋を設け、緊急時の海外からの邦人輸送では格納庫に一千人以上を収容できるとしている。
注意深く「ひゅうが」をみると、艦橋後部には海自艦艇で初めてつくられた航空管制室がある。通路が甲板横につくられ、飛行甲板上を邪魔せずに移動できる。その構造から「ヘリコプター空母機能」を追求したことがうかがえる。
海上幕僚監部防衛部長の河野克俊将補(53)は「空母の定義にもよるが、米海軍のような空母を保有する計画はない」と断言する。
九五年のことだ。海幕防衛課は翌年度からの中期防衛力整備計画で空母艦載機「ハリアー2(ローマ数字の2)プラス」の導入を固めた。ハリアー導入は当然ながら空母保有の布石になる。「補給艦から発進させ、敵機に見立てて洋上防空の訓練をする」と理屈を立てたが、このときも庁内の反対で消えた。
なぜ、空母にこだわるのか。幹部は「イージス護衛艦では、航空機やミサイルが撃ち出される陸上基地や空母はたたけない。ハエは発生源から断たなければだめだ」と言う。国会答弁は「ヘリ搭載空母、垂直離着機のみの搭載空母は防衛計画大綱別表の対潜水上艦と考えられる」(八九年六月参院内閣委、日吉章防衛局長)と空母保有を否定していない。
「空母は沖合にいるだけで相手国をけん制できる。海軍のシンボルとしても魅力的だ」と海自幹部。「艦艇は三十年間使う。『ひゅうが』は将来、政治の要請があれば、いつでも空母に改造できる」と本音を明かす。
鳥(多目的艦)にも獣(空母)にもなるコウモリのような存在というのだ。
中日新聞社
中日新聞を読んでいる方は少ないと思いますので、ご参考まで。
戦後長い間、旧海軍関係者は空母保有について格別の思いを抱いていたようですが、ようやく実現する。
現在、支那でも空母建造計画が進捗中です。
空母を造って、イージス艦と組み合わせ、効果的に運用するというのは軍事技術の粋を示せるもので、数年後が楽しみです。
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(2) 空母保有の夢 建造進む“コウモリ艦”
2007.12.21
「海に浮かぶ飛行場」
アイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド横浜工場で建造中のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」は、そう呼ぶのにふさわしい圧倒的な存在感がある。全長百九十七メートルの広大な飛行甲板。他国の海軍は、この種の艦艇を「航空母艦(空母)」と呼ぶ。
海上自衛隊の空母建造計画は、自衛隊が発足した一九五四年当時から浮かんでは消えた。「ソ連の脅威」に対し、海自は対潜水艦戦と機雷掃海を主任務とし、対ソ攻撃と艦隊を守る洋上防空は空母を主力とする米海軍に任せて、空母保有を断念した。
この結果、海自には洋上防空への不安がつきまとうことになる。八〇年代に入り、高速で航続距離の長い爆撃機「バックファイアー」が極東ソ連軍に配備されたことで危機感が強まり、防衛庁(当時)で洋上防空強化が検討された。
「実は具体的な動きがあった」と元海自幹部。「八二年のフォークランド紛争で、英国の空母から発進したハリアー垂直離着陸戦闘機がアルゼンチンの戦闘機を次々に撃墜した。空母とハリアーを組み合わせる計画が浮上し、幹部が調査のためひそかに渡英した」
だが、計画はあっさり消える。世界で最初に本格空母を建造した旧日本海軍。その「末裔(まつえい)」を自任する海自に防衛庁の背広組がブレーキをかけた。代わりに艦隊防空能力に優れたイージス護衛艦を建造し、各護衛隊群に配備することで決着した。
では、「ひゅうが」をどう説明するのか。
海自の公式説明によると、ヘリコプター搭載護衛艦「はるな」の後継艦という。広い甲板を利用して対潜ヘリコプター三機の同時発着ができるため、三機必要な対潜戦能力は格段に向上する。
多目的艦でもあるという。国内外の災害派遣時の対策本部などに活用できる部屋を設け、緊急時の海外からの邦人輸送では格納庫に一千人以上を収容できるとしている。
注意深く「ひゅうが」をみると、艦橋後部には海自艦艇で初めてつくられた航空管制室がある。通路が甲板横につくられ、飛行甲板上を邪魔せずに移動できる。その構造から「ヘリコプター空母機能」を追求したことがうかがえる。
海上幕僚監部防衛部長の河野克俊将補(53)は「空母の定義にもよるが、米海軍のような空母を保有する計画はない」と断言する。
九五年のことだ。海幕防衛課は翌年度からの中期防衛力整備計画で空母艦載機「ハリアー2(ローマ数字の2)プラス」の導入を固めた。ハリアー導入は当然ながら空母保有の布石になる。「補給艦から発進させ、敵機に見立てて洋上防空の訓練をする」と理屈を立てたが、このときも庁内の反対で消えた。
なぜ、空母にこだわるのか。幹部は「イージス護衛艦では、航空機やミサイルが撃ち出される陸上基地や空母はたたけない。ハエは発生源から断たなければだめだ」と言う。国会答弁は「ヘリ搭載空母、垂直離着機のみの搭載空母は防衛計画大綱別表の対潜水上艦と考えられる」(八九年六月参院内閣委、日吉章防衛局長)と空母保有を否定していない。
「空母は沖合にいるだけで相手国をけん制できる。海軍のシンボルとしても魅力的だ」と海自幹部。「艦艇は三十年間使う。『ひゅうが』は将来、政治の要請があれば、いつでも空母に改造できる」と本音を明かす。
鳥(多目的艦)にも獣(空母)にもなるコウモリのような存在というのだ。
中日新聞社
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