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Re: 中国人の精神と中華思想の本質

投稿者: nihao_aq_jp 投稿日時: 2007/09/05 20:29 投稿番号: [145060 / 196466]
>中国人の精神と中華思想の本質<
>天下為公   博愛   礼儀廉恥<

私に言わせれば、それは全然違います。
「走向共和」は全部で59集の歴史ドラマ。洋務運動あたりから、義和団、辛亥革命、袁世凱の死去あたりまで、中国近代史を克明に描いている。
1集が50分だから、50×59=2950分、つまり、休まず、ぶっ通しで観ても49時間かかる、長編ドラマだ。

そのドラマの第47集。孫文は骨董店で買った大皿に「天下為公」の4文字を書き、それを記念として袁世凱に贈る。袁世凱は中華民国臨時大総統に就任したばかりの時期。

孫文は革命家であり、その思想は徹頭徹尾、理想主義であり、ある意味、夢想家であった。理想も夢想も、到底(とうてい)この世には存在し得ないものだからこそ、人は憧(あこが)れてそれを追い求めるのだ。

一方の袁世凱は、徹頭徹尾の現実主義者であり、革命の理想などと云うような、絵に描いた餅(もち)みたいなものは一顧だにしない。
ドラマの場面はこうだ。

袁世凱は孫文から贈られた「天下為公」の皿を手に持ちながら、新築した総統府の建物の中を見て歩く。
そして言うのだ。
「公中有私、私中有公」「人が為すことは、公私が渾然一体になっているのであり、公も私も、そもそも、そんな純粋なものはあり得ないのだ・・」と言って、孫文の「天下為公」の理想をせせら笑うのだ。

正直に評価するなら、袁世凱の意識こそが中国人の真の精神。
「天下為公」などは中国人にとって最も遠いところに掲げられた理想なのであり、手が届かないからこそ汚れもせず、だからこそ永遠に美しい。

袁世凱は夢みたいなことは言わない。この人物は19世紀の訒小平だと言えるかもしれない。
毛沢東は「為人民服務」、つまり、自分(私)を犠牲にして人民(公)の為に尽くしなさい・・と説いた。「天下為公」に通じる。
だが、訒小平は中国人らしく「自分の為に稼ぎなさい。私欲を満たし、裕福になるなら、それが延(ひ)いては天下国家(公)の発展に寄与するのだ」と言った。その思想は、まさに袁世凱と同じなのだ。

結論を言えば、革命家の美しい夢みたいな「理想」なんか、そんなものは中国人の本質ではあり得ません。
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