風慶号
投稿者: nihao_aq_jp 投稿日時: 2007/07/15 14:03 投稿番号: [141789 / 196466]
文化大革命の終わりの頃、党(共産党)を牛耳る四人組(江青・・)と政府(国務院)を束(たば)ねる周恩来・訒小平は激烈な権力闘争を繰り広げていた。
当時、党の方針は「自力更生」。外国に頼り、外国の先進技術や知識を導入するのは「洋奴哲学(西洋崇拝の奴隷思想)」として非難されていた。
だが、政府(国務院)の方針は、現実問題があるから、例えば船舶などは、国産の船が足りないなら外国から買うもよし、借りるもよしと指示していた。
折から、「批林批孔」の運動を展開して、江青たち四人組は国務院の周恩来を攻撃し、追い詰めていた。
時に、「風景号」と云う1万トン級、国産の貨物船が建造された。
四人組は、この国産の「風景号」を持ち上げ、政治局会議の席で国務院の方針を批判し、訒小平に絡み付いて大喧嘩になった。
これを「風景号事件」と云う。
後日、訒小平はこの件について語った。
「1万トン程度の船が何だと言うのだ。1920年に私がフランスに留学したときは5万トンの外国郵船に乗ったのだ・・」と。
訒小平の意識が如何に気宇壮大であったか、その先進性を見て取れるお話である。
さて、今日(こんにち)、もし訒小平が生きていて、高層ビルが林立している上海あたりの大都市の、成長発展したモダンな景観を眺めたならば、果たして何と言うだろう。
その発展に目を見張り、「おー・・すごいすごい」と感心して喜ぶだろうか?
私は想像する。訒小平は多分言うだろう・・
「高層ビルが何だというのだ。この程度の景観は、ニューヨークの市民なら百年前から眺めているぞ。この景色・・開放改革の到達点ではないのだぞ。世界の中で、中国は世界に伍(ご)して、ようやくスタートラインに立ったところだ。」と。
そう、中国の今見る、この程度の発展なんか、世界に比べて大したことでもないだろう。
訒小平なら必ず言うに違いない。
「中国のホントの勝負はこれからだ。今の程度で浮かれて驕るな。気を引き締めて邁進しなさい」と。
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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