日中関係

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Re: 熱狂と被害妄想になりやすい日本人

投稿者: palmereldritch608 投稿日時: 2007/05/17 18:55 投稿番号: [136998 / 196466]
どうも。

>日本の社会、日本人は何時(いつ)でも何処(どこ)でも群れているから、周囲を眺めて、皆と同じように動きたがる。

最終的な決裁を行う責任者が存在しない日本社会の様子を、丸山真男は持ちつ持たれつの神輿にたとえています。対人恐怖症なる、神経症(ノイローゼ)の症状は日本にしかありません。言うなれば日本は相対的な対人信用社会ですな。これは天皇制の影響でしょう。

ごっちゃにされると困るのですが、匿名の大衆が付和雷同しやすいのは、洋の東西を問いません。伝統的価値や、権力的中心を喪失した大衆の付和雷同(アノミー)が全体主義を生むというのは、周知の事実でしょう。ナチを生んだドイツ大衆も、スターリニズムを生んだロシア大衆も、文革を生んだ支那大衆もみな付和雷同しやすいのです。革命の敵が、ユダヤ人が、自分たちの社会を毒している、というふうに被害妄想に駆られやすく熱狂しやすい、という点はどこの大衆もそう変わりません。

ただ、これらの全体主義に見られる、タイトなディスクールに基づく全体主義を日本社会は生んでいません。戦前の日本が全体主義であったかどうかは、未だに議論の分かれるところですが、全体主義である、と断じた丸山真男自身が全体主義の定義すら定めぬままに議論を展開していました。
その点について問われると、国家主義やその他の点で類似性があるのだから、全体主義と考えていい。というような、おおよそ学者とは思えないようなことを丸山は言っていたはずです。笑い。類似性はあるにせよ、相違性だってあるんです。日本は強制収容所もなく、密告社会でもなかったのですから。
結局彼は「日本型全体主義」という言葉を“発明”するのですが、しかし、そんなこと言い出せば、何だって全体主義です。丸山のかなり疑わしい部分だと、私は今でもそう思っています。どうもこのあたり丸山は自身の従軍経験や被爆経験のルサンチマンで語っているように思われます。

戦前の日本が、全体主義的基盤を持ちながらも、ドイツ、ロシア、支那のようにはならなかったのは、我々が対人信用社会を築いているからでしょう。これはこの社会のプラスの局面ですね。もちろんマイナスの局面もありますが、我々のこの社会の是非は、そう簡単には結論を出せないのだということは覚えておいてください。

もう一人、従軍経験を持つ学者に網野義彦がいます。彼は、岸田秀との対談で、従軍慰安婦問題について、「日本軍のような非人間的な軍隊が、強制連行したということは疑い得ない」というようなことを言っていたはずです。もちろん歴史学者として証拠となるような文書や物証を提出したわけではありません。ただ「疑い得ない」と言ったのです。歴史学者である網野義彦が、です。「非人間的」って、軍隊が非人間的なのは当たり前だろって。笑。

丸山真男、網野義彦、両氏とも戦後の日本を代表するような学者ですが、両氏をしても、未だ戦前の日本を正しく総括できていないのです。
総括も出来ないうちから“反省“するような奇奇怪怪なメンタリティーを私は持ち合わせません。そんな”反省“は嘘っぱちに決まっているからです。
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