お話・・東條さんを恨むんよ・・
投稿者: nihao_aq_jp 投稿日時: 2007/05/08 12:05 投稿番号: [136471 / 196466]
ボクの母親は、もう死んでしまったけれど、その母が若かりし頃はちょうど戦争の時代だった。
大阪の「大〇前 高等女学校」の才媛だった。成績表を見たことがあるが、確かに首席(1番)だったから、それは間違いない。それに、当時の写真を見てみれば、映画女優さんにも負けず劣らずの美貌で、何より気品があるな。
ボクが小学生にもならない幼稚園児の子供の自分、父や母もまだ若かった。
夫婦喧嘩になると父は癇癪(かんしゃく)を起こして「ちゃぶ台(テーブル)」をひっくり返し、物を投げつけるから障子(しょうじ)も襖(ふすま)も壁も床(ゆか)もグシャグシャ、ボコボコになって、部屋の中は、それこそ廃墟のようになってしまった。
すさまじい口論の最終段階、その終わりのパターンは何時も決まっていた。
母が天を仰いで嗚咽(おえつ)し、涙ながらに慟哭(どうこく)して言うのだ。しかも、大阪弁で・・
「わたしは東條さんを恨むんよ。戦争のお陰で、私の周(まわ)りには男と云う男がおらんようになってしもうた。☆★さんは特攻隊で死んだ。◇◆さんは南方で死んだ。・・男はみ〜んな死んでしもた。残ったんがこの男で、(母親に)騙されて、うっかり一緒になってしもうた。しかも、関門海峡を越えて、九州のこんなトコまで都落(みやこお)ちとは・・ああ〜、わやや、私の人生、お終いや。」
更には、ボクの顔を悲しそうに見つめながら
「嫌なヤツ、嫌なところやけど、あんたがいるから、もう、逃げるに逃げられない」と言うのだ。
ボクは母の姿が気の毒になってしまい、「せめてお味方いたしましょう」
のつもりで、怒った表情で父をにらみ付けてやった。
父は、最後はショボ〜ンとなって、それで喧嘩はお終い。
だから、ボクは5〜6歳の幼稚園児の時分から、東条英機の名前を知っておったのだ。戦犯の極悪人で、処刑されるのが当然と思っておったのよ。
特攻隊も南方戦線も、母が語った☆★さんの戦死の模様も、いっぱい話を聞きながら育ったのだ。
母は何時も言っていた。
「あの戦争さえなかったら、私は今頃、芦屋(高級住宅街)のあたりのお屋敷でお上品な奥様をやっているだろう。女学校の同窓会には出られない。出たらみんなが私の境遇を可哀そうと思うだろう・・」と。
ボクも母が気の毒に思える。
でも、あの戦争がなかったら、父は女学校の首席の才媛と結婚できなかったし、当然、ボクも生まれていない。
大阪の「大〇前 高等女学校」の才媛だった。成績表を見たことがあるが、確かに首席(1番)だったから、それは間違いない。それに、当時の写真を見てみれば、映画女優さんにも負けず劣らずの美貌で、何より気品があるな。
ボクが小学生にもならない幼稚園児の子供の自分、父や母もまだ若かった。
夫婦喧嘩になると父は癇癪(かんしゃく)を起こして「ちゃぶ台(テーブル)」をひっくり返し、物を投げつけるから障子(しょうじ)も襖(ふすま)も壁も床(ゆか)もグシャグシャ、ボコボコになって、部屋の中は、それこそ廃墟のようになってしまった。
すさまじい口論の最終段階、その終わりのパターンは何時も決まっていた。
母が天を仰いで嗚咽(おえつ)し、涙ながらに慟哭(どうこく)して言うのだ。しかも、大阪弁で・・
「わたしは東條さんを恨むんよ。戦争のお陰で、私の周(まわ)りには男と云う男がおらんようになってしもうた。☆★さんは特攻隊で死んだ。◇◆さんは南方で死んだ。・・男はみ〜んな死んでしもた。残ったんがこの男で、(母親に)騙されて、うっかり一緒になってしもうた。しかも、関門海峡を越えて、九州のこんなトコまで都落(みやこお)ちとは・・ああ〜、わやや、私の人生、お終いや。」
更には、ボクの顔を悲しそうに見つめながら
「嫌なヤツ、嫌なところやけど、あんたがいるから、もう、逃げるに逃げられない」と言うのだ。
ボクは母の姿が気の毒になってしまい、「せめてお味方いたしましょう」
のつもりで、怒った表情で父をにらみ付けてやった。
父は、最後はショボ〜ンとなって、それで喧嘩はお終い。
だから、ボクは5〜6歳の幼稚園児の時分から、東条英機の名前を知っておったのだ。戦犯の極悪人で、処刑されるのが当然と思っておったのよ。
特攻隊も南方戦線も、母が語った☆★さんの戦死の模様も、いっぱい話を聞きながら育ったのだ。
母は何時も言っていた。
「あの戦争さえなかったら、私は今頃、芦屋(高級住宅街)のあたりのお屋敷でお上品な奥様をやっているだろう。女学校の同窓会には出られない。出たらみんなが私の境遇を可哀そうと思うだろう・・」と。
ボクも母が気の毒に思える。
でも、あの戦争がなかったら、父は女学校の首席の才媛と結婚できなかったし、当然、ボクも生まれていない。
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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