呼んでみろ。スターリニズムと
投稿者: palmereldritch608 投稿日時: 2007/02/26 15:32 投稿番号: [132298 / 196466]
スターリン治世下の1930年代、レオン・トロツキーが批判的に命名したとされる、この「スターリニズム」なる言葉はソ連では禁止されていた。理由は、スターリンや彼にぶら下がって生きている彼の取り巻きが嫌がるからに決まっている。
キリーロフ「まったく、スターリニズムってやつはなんなんだ!お袋もオヤジも、みーんなシベリアに送りやがって。俺はスターリニズムと戦うぞ」
スメルジャコフ「うるさい!これは一国社会主義だ。スターリニズムと呼ぶのは止めろ」
キリーロフ「何でスターリニズムと呼んじゃいけないんだよ、現にうちの兄弟はみんなスターリニズムって呼んでるぜ」
スメルジャコフ「馬鹿野郎!当のスターリンが一国社会主義だと命名したんだ、だからこれは一国社会主義であってスターリニズムなんかじゃないんだよ」
キリーロフ「スターリンがどう勝手に命名しようと、何で俺たちがそれに従わなければならないんだ?」
スメルジャコフ「名称というのは本人の権利だからさ」
キリーロフ「何で本人の権利なんだ?じゃ俺たちがいま食っているボルシチはボルシチが命名したのか?」
スメルジャコフ「ボルシチは人間では無いだろう」
キリーロフ「なら、隣のうちのマルメラドフはどうなるんだ?人間だぜ。だけど喋れないし、言葉も理解できない。馬鹿にはその権利が無くて、俺たちは自分の名前を好き勝手に選択できるっていうのは理屈が通らないぜ。だいいち、俺の名前はお袋が付けたんだ」
スメルジャコフ「馬鹿はそれでいいんだよ」
キリーロフ「それこそ馬鹿げた理屈だよ。こないだ読んだソシュール理論でいくと、何が言語で何が言語ではないかを決定するのは、ラングであって、個人が好き勝手に命名するというような恣意的なパロールではないはずだ。ラングは当然我々が共有するものだから、例え固有名詞であろうと、何を持ってその名称とするかは、スターリンというような個々の人間でではなく、ラングを共有する我々自身の間主観的な権利に属するはずだぞ」
スメルジャコフ「うるせぇ!理屈を言うんじゃねぇよ。いいか、こりゃ理屈じゃねぇんだ」
キリーロフ「理屈じゃなけりゃ、何なんだ?」
スメルジャコフ「スターリニズムって言葉はなぁ、スターリンや取り巻きの方々が嫌がっているんだよ。人が嫌がる言葉は使っちゃいけねぇんだよ」
キリーロフ「何で言葉がそんな一部の人間の感情なんかで決定されなきゃいけないんだ?向かいのヒッチコックは卵が大嫌いで、卵って言葉を聴いただけでゾッとするって言ってるぞ。なら卵って言葉は使っちゃいけねぇのか?」
スメルジャコフ「そうだよ」
キリーロフ「あいつは鳥も大嫌いだぜ、じゃ、鳥って言葉も使っちゃいけねぇのか?そんなこと言い出せば、言葉なんてこの世から無くなっちまうぜ」
スメルジャコフ「うるせぇ!そんなに言うんだったら、お前、赤の広場で大声で“すたーりにずむ“って呼んでみろ、たちまち秘密警察にとっ捕って、シベリア送りか、銃殺だ。ハハハ・・・。呼んでみろ!スターリニズムと」
キリーロフ「いや、現体制をスターリニズムとすら呼べねぇ、この現状が問題なんだろ」
スメルジャコフ「ほーれ、呼べねぇじゃねぇか。ヘッ。呼べもしないくせに、小さな声ですたーりにずむ、すたーりにずむって呟くんだな。やだねぇ。その根性」
キリーロフ「まったく、スターリニズムってやつはなんなんだ!お袋もオヤジも、みーんなシベリアに送りやがって。俺はスターリニズムと戦うぞ」
スメルジャコフ「うるさい!これは一国社会主義だ。スターリニズムと呼ぶのは止めろ」
キリーロフ「何でスターリニズムと呼んじゃいけないんだよ、現にうちの兄弟はみんなスターリニズムって呼んでるぜ」
スメルジャコフ「馬鹿野郎!当のスターリンが一国社会主義だと命名したんだ、だからこれは一国社会主義であってスターリニズムなんかじゃないんだよ」
キリーロフ「スターリンがどう勝手に命名しようと、何で俺たちがそれに従わなければならないんだ?」
スメルジャコフ「名称というのは本人の権利だからさ」
キリーロフ「何で本人の権利なんだ?じゃ俺たちがいま食っているボルシチはボルシチが命名したのか?」
スメルジャコフ「ボルシチは人間では無いだろう」
キリーロフ「なら、隣のうちのマルメラドフはどうなるんだ?人間だぜ。だけど喋れないし、言葉も理解できない。馬鹿にはその権利が無くて、俺たちは自分の名前を好き勝手に選択できるっていうのは理屈が通らないぜ。だいいち、俺の名前はお袋が付けたんだ」
スメルジャコフ「馬鹿はそれでいいんだよ」
キリーロフ「それこそ馬鹿げた理屈だよ。こないだ読んだソシュール理論でいくと、何が言語で何が言語ではないかを決定するのは、ラングであって、個人が好き勝手に命名するというような恣意的なパロールではないはずだ。ラングは当然我々が共有するものだから、例え固有名詞であろうと、何を持ってその名称とするかは、スターリンというような個々の人間でではなく、ラングを共有する我々自身の間主観的な権利に属するはずだぞ」
スメルジャコフ「うるせぇ!理屈を言うんじゃねぇよ。いいか、こりゃ理屈じゃねぇんだ」
キリーロフ「理屈じゃなけりゃ、何なんだ?」
スメルジャコフ「スターリニズムって言葉はなぁ、スターリンや取り巻きの方々が嫌がっているんだよ。人が嫌がる言葉は使っちゃいけねぇんだよ」
キリーロフ「何で言葉がそんな一部の人間の感情なんかで決定されなきゃいけないんだ?向かいのヒッチコックは卵が大嫌いで、卵って言葉を聴いただけでゾッとするって言ってるぞ。なら卵って言葉は使っちゃいけねぇのか?」
スメルジャコフ「そうだよ」
キリーロフ「あいつは鳥も大嫌いだぜ、じゃ、鳥って言葉も使っちゃいけねぇのか?そんなこと言い出せば、言葉なんてこの世から無くなっちまうぜ」
スメルジャコフ「うるせぇ!そんなに言うんだったら、お前、赤の広場で大声で“すたーりにずむ“って呼んでみろ、たちまち秘密警察にとっ捕って、シベリア送りか、銃殺だ。ハハハ・・・。呼んでみろ!スターリニズムと」
キリーロフ「いや、現体制をスターリニズムとすら呼べねぇ、この現状が問題なんだろ」
スメルジャコフ「ほーれ、呼べねぇじゃねぇか。ヘッ。呼べもしないくせに、小さな声ですたーりにずむ、すたーりにずむって呟くんだな。やだねぇ。その根性」
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