お話・・・中国大使館のお茶
投稿者: nihao_aq_jp 投稿日時: 2006/05/15 23:36 投稿番号: [115492 / 196466]
1970年代の終わり頃と言えば、文化大革命が終息してまだ数年の頃。
私の台湾のお友達が日本に来て、私の家に滞在した。
彼は、まだ二十幾つの若者で、商売をやっていた。志(こころざし)は大きかった。
来日して1〜2日経ち、彼は唐突に「明日、中国大使館を訪れる」と言い出した。ボクはびっくり。
中国大使館が危ない所とは思わないけれど、あの時代、台湾はまだ国民党・蒋政権の独裁だったから、共匪(中国のこと)と接触したなどと云うことがバレたなら、それこそ身の破滅。しょっ引かれて獄につながれる。
ボクは心配した。それでも、彼は翌日、中山服を着て身なりを整え、いそいそと出かけて中国大使館を訪ねた。
大使館で何を聞いたか、何を話したか?
その後、ボクは訊ねないし、彼も言わない。
ただ、彼が何回となく話したこと。
大使館門前の警官が敬意を表して敬礼してくれたこと。
そして商務処で出されたお茶が、それはそれは極上のもので、「こんな上等のお茶は今まで口にしたことがない」と言って感激していた。
聞くところ、大使館には来訪する賓客に供するため、超極上のお茶が用意されているとの事。もちろん、それはお金では買えない。賓客に供応するのでなければ大使でも勝手には飲めないぐらいのものだそうだ。
本当だろうか。大使館にある、貴重品のお茶。それを飲めるのは、どんな人だろう?
誰か、知っていたら教えてくれませんか。
日本のお偉いさんの中には、目の前に、超極上のお茶が出されていると云うことにも気付かず、茶杯に口もつけずに帰るアホウがいるそうな。
そりゃ、飲まないから悪いとは言わんけど、中国人は、もしかしたら「こやつ、中国を知らないド素人(しろうと)だな」とバカにするかも知れん。
ボクの台湾のお友達・・「中国大使館を訪れた台湾青年の大胆な勇気、それを認めて大使館は極上のお茶を出してくれた」と言いたかったのだろう。
一杯のお茶。それは彼を励ましたと思う。
中国大使館を訪れて、極上の一杯のお茶をいただく・・それはボクの勝手な夢だけど、まあ、永遠に夢に終わるだろうな。
これは メッセージ 115483 (huaxianglan さん)への返信です.
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