愛媛新聞
投稿者: ehimesinbun 投稿日時: 2006/01/10 13:42 投稿番号: [106852 / 196466]
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/chijiku/ren018200601094075.html
成人の日
数年前、大学生と戦時中の日本について話し合ったが、あっさり「自虐史観だ」と指摘された。われわれ戦後の世代が持っていた価値観はどこかでプッツリ途切れてしまっているように思えた▲
近年、自衛隊や戦争を題材にした漫画や小説、映画が若者の人気を呼んでいる。インターネットの世界ではアジアを露骨に敵視する言葉が飛び交う。最近では靖国神社を参拝する若い人が増えているという。ナショナリズムが若者たちの間に広がっていることをうかがわせる▲
中でも若者中心に三十万部を超えるベストセラーになった「マンガ
嫌韓流」は象徴的だ。大学の歴史サークルに入った主人公の学生が討議を重ねて、日韓の歴史問題は韓国側に非があると考えるようになるストーリーだ。その中では、マスコミも「反日」とやり玉に挙げられる▲
こんな状況は、いつのころからだろう。精神科医の香山リカさんは二〇〇二年の著書で、サッカーW杯の日本チームを応援する若者たちの無邪気な愛国心を「ぷちナショナリズム」と名付け、いずれ本格的なナショナリズムに流れていくと予測した▲
若者の多くは今か未来しか見ようとせず「歴史を踏まえない、あっけらかんとした日本肯定」が広がる。「情けない日本や閉塞(へいそく)した日常への反動なのか、手放しで肯定できるものが求められていて、それが豊かで強いニッポン」と見る香山さん。こうした時代の空気が小泉人気を支えてもいるのだろう▲
今日は成人の日。日本の未来を思わずにはいられない。
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