Re: 日中関係
投稿者: gozz0000 投稿日時: 2005/12/19 00:28 投稿番号: [105374 / 196466]
21世紀への幕開け、除夜の鐘が鳴り響く中、平山郁夫さんは奈良・薬師寺の玄奘三蔵院伽藍で、自作の壁画に「筆入れの儀式」を行った。
縦2.15m、横50mにも及ぶ『大唐西域壁画』の入魂開眼法要である。
17年にわたる辛苦の旅の末に仏教経典を長安に持ち帰り、20年を費やし翻訳に取り組んだ玄奘三蔵。その世界を、平山さんは20年の歳月をかけ、13壁面(7場面)に分けて描いた。
長者番付に名を連ねるものの、自家用車も別荘も持たず、禁酒に粗食である。開発途上国に小学校の建設資金を寄付し、世界の文化財の保存・修復に巨額の私財を投じてきた。
「先生、たまには銀座の高級クラブで飲んでみたいと思いませんか?」
平山さんは、微笑んで答える。
「絵を買う人が高級クラブで飲むのは自由ですが、私は飲みたいと思いません。自己抑制してこそ、ハングリー精神を維持できると思うのです」
15歳、広島で被爆。多くの級友を一瞬の閃光で失う。その後、被爆の後遺症で白血球が激減。二人の幼子。家計を支える美知子夫人。今、死ぬわけにはいかない。生命の危機に瀕した平山さんの脳裏に玄奘三蔵の姿が浮かび上がる。「夢」を実現するために「今」と闘う三蔵法師。その姿を創造した『仏教伝来』で世に出る。29歳。
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