中国の問題

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傀儡を形式で説明する愚

投稿者: nemuronosannma 投稿日時: 2011/07/06 16:47 投稿番号: [18387 / 28555]
  傀儡政権とは統治形態と政権実態の間に乖離が生じている状態を表す。

  満州国に於いてそれを如実に表しているのが以下の状況である。

【統治形態】「満洲国」政府組織法
第1条   執政ハ満洲拘ヲ統治ス。
第2条   執政ハ満洲国ヲ代表ス
第4条   執政ハ全人民二対シテ責任ヲ負フ
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第11条   執政ハ宣戦・講和及ビ条約締結ノ権ヲ有ス
第12条   執政ハ陸海空軍ヲ統率ス

  これが満州国の基本法である。執政とは、溥儀のことであり、後に皇帝となるわけだ。

  一方、以下の秘密協定は、「満洲国」政府組織法が成立する数日前に結ばれたものである。

【政権実態】「溥儀・本庄秘密協定」
(1)日本に国防及び治安維持を委任し,その所要経費は滴洲国で負担する。
(2) 日本軍隊が国防上必要とするときは,既設の鉄道,港湾,水路,航空等の管理並びに線路の敷設は,日本又は日本指定の機関に委ねる。
(3)日本軍隊が必要とする各種施設に対し極力これを援助する。
(4) 満洲国参議府の参議,中央及び地方の各官署の官吏に日本人を任用し,その選定は関東軍司令官の推薦に委ね,その解職も関東軍司令官と協議の上同意を得べきものとする。

  この密約は、後の「執政=更にその後皇帝」溥儀と関東軍司令官本庄繁との間で結ばれたものである。まさに、形式と実態が乖離を起こした顕著な例である。大日本帝国憲法下に於いて、条約の締結は天皇大権である。この条約締結にも等しい取り決めは、天皇はもちろん、首相も外務省も与り知らぬ内容であり、「一国の元首」となろうとするものと、出先の軍司令官との間で結ばれたものである(犬養内閣追認)。

  形式的には、満州国は溥儀を頂点とする独立国家であるが、実質的には大日本帝国…、とりわけ関東軍の最も強い影響下に置かれた「傀儡国家」と言うことである。

  最後に、「駐満大使が外務大臣の指揮監督を受く」と言う文言によって、関東軍司令官としての職務も外務大臣の指揮監督を受けてたなどとは到底読み込めない。実質的には、外務省から軍に外交権の一部が移っていると見ることの方が妥当性があるだろう。
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