卒業要件、社会奉仕という国もある
投稿者: nyankotyanndamon 投稿日時: 2010/07/15 13:17 投稿番号: [12080 / 28555]
卒前に「社会奉仕」
メキシコには57の医学校がある。医学専門課程は6年間で日本と同様だが,実際にはまったく異なるカリキュラムだ。4年間で講義が終わり,5年目はインターンの期間。直後に行われる試験は,全国共通でなく各大学で審査されるものだ。
そして6年目の内容を知って,私は驚いた。この1年間は「社会奉仕」と呼ばれ,メキシコ特有の制度であり,僻地医療に従事するのだ。それも,通常たった1人で判断し治療することが多いという。当然ながら,僻地では分娩介助も行うこともある。そのため,インターンの時期には,医学生は目の色を変えて,何でも学び吸収しようと必死である。
同国には無医村が少なくないため,状況に合った制度であるといえる。社会奉仕の間は,患者を診ながら別室で本を開いて調べ,極限状態に置かれることもしばしば。社会奉仕を終えたら国家試験を通過し,ようやく医師免許を与えられる。
もちろん,この制度には若干の弱点もある。5年修了時の試験は大学の基準に任され,習得の度合いが明らかではない点だ。しかし,本試験レベルの議論よりも,第一線で診療にあたる経験のほうが,実践的で役に立つであろう。この制度の大きなメリットが,もっと世界中で知られ普及すべきだと考える医学関係者も少なくない。
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