tyottoomiyageさん
投稿者: chao_zoo 投稿日時: 2001/10/11 23:10 投稿番号: [90940 / 177456]
はい、仰せのとおり、そこは百も承知です。テロはいけません。当然です。
で、その後の問題提起です。
僕はあまり安易に理想論を唱えることを自ら戒めているところがあります。現実主義者でありたい。今まで発言してきたことも、「国というのは結局《国益》でしか動かない」というのを前提にした上での僕なりの分析が主であって、だいたいは「こういうことだろう、こうなるだろう」という内容でした。自分の希望や意見であっても、「こうすべきだ」というのはあまり言わず、「こうなるのが望ましい」というくらいなもので。
ですから、tyottoomiyageさんの示した大きな問題に応えるのは役不足なのです。
が、いちおう現状から言えることは、前にも書いたことですが、今回の件で「イスラム諸国とテロリズムの間に《離間の計》のような力学が働いた」ことは評価できるということです。あのカダフィ大佐までが、アメリカの攻撃に支持を表明しているほどです(どういうつもりかはわかりませんが)。
対米協力的な穏健派イスラム諸国が橋渡し役となって、反米色の強いイスラム諸国との対話を取り持つ動きが起こってくれれば…というのが一つ。そしてそれと呼応して、アメリカの方も、イスラム世界の矛盾がある限り、殺しても殺してもテロリストは次々に現れるという当たり前の事実を受け止めて、イスラム世界との融和を志向するようになること、です。こういう動きが起これば、安心して飛行機に乗れる時代が来ます。逆に言えば、そうならなければ、欧米および日本の国民は、常に漠とした恐怖を携えつつ生活せねばなりません。
けれど事情は複雑です。アメリカだけが態度を改めればよいというものでもない。イスラム世界にも内部対立があります。それも第一次大戦後の英仏によるアラブ分割の爪痕と言える部分もありますが、イスラム国家自身に責任がある部分もあります。簡単ではありません。長い長い時間が必要でしょう。
これは メッセージ 90256 (tyottoomiyage さん)への返信です.
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