RE:従来の戦争の違いとその対処法
投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2001/10/02 10:39 投稿番号: [78903 / 177456]
hirosiさん、
私も国際法の専門家ではありませんよ(^_^; 一時は志した道でしたが…。
さて、過去の投稿でも言及しましたが、テロとは国家によって”直接”行われる行為と定義されていません。たしかにこれは私が学生の頃の定義であり、国際情勢は刻々と変化し、国際法もよりその拘束力を強め、各国間のバランスオブパワーも様相を一変しています。しかし、国連が過去10年を麻薬撲滅の10年としている間に、超大国アメリカは何度も内外からのテロ攻撃によりその基礎への揺さぶりを受けました。しかも、その攻撃は国内の自国民による国家反逆行為であることも、一個人の大資産家に率いられた国際テロ組織によるものでした。アメリカは内外にいままでは異なる種の敵を作ってしまったのです。その間、テロに対する国際的な法の取り組みは行われていませんでした。
こうした新たな敵に対しては、これまでの国際法では”国家の敵”であることを名言することは難しい。そこでアメリカが働きかけたのが、国際的な軍事同盟組織NATOによる集団自衛権の発動です。同盟国に対する攻撃は”いかなる攻撃”であれ同盟に対する攻撃とみなされるからです。この”いかなる攻撃”とはつまり、国家による攻撃であるかどうかを名言していないということです。すなわち、国家以外のものによるものでも、同盟国への攻撃は攻撃であると断言したところに、今回の第五条の発動の歴史的衝撃があったのです。これが「新しい戦争」に対するアメリカの取り組みの第一歩でした。
現行の国際法では、”国家による”侵害行為(act of agression)を行うことが戦争行為となるとされています。国際法の盲点は、国際(international)ということが意味するように、あくまでinter-nation(国家間)の取決めの集約であるということなのです。つまりいくらアメリカがこれを「新しい戦争」だと言っても、現行の国際法上国家が個人の指揮する組織に対して宣戦布告するというのは、ハッキリいえばナンセンスです。
そこで -- ここからは私が考えるアメリカの戦略なんですが -- 私はアメリカは自らの宣戦布告を正当化しようと試みているように思えるのです。つまり、「新しい戦争」を従来の戦争の形にハメて処理しようとしているように見えるのです。方法は次のとおりです。
1)ビンラディンがテロ行為に関わった証拠を集める
2)ビンラディンの背後関係を洗う→支援”国家”を特定する
(この時点で支援国家アフガニスタンの支配者タリバンは関与を否定)
3)国際コンセンサスを集め、アフガン近隣諸国の武力介入に対する同意と協力をとりつける
4)近隣諸国との連携をより緊密にし、武力行使に対する国際的なコンセンサスを得る
(プレッシャーを感じたタリバンはいよいよ敵対発言を明白にする)
5)タリバンにビンラディンの引渡しを要求する
(タリバンは応じかねる。これも計算済み)
6)政府発表の中での言及のメインをビンラディンからタリバンに切り替える
(ここで介入ロジックの形成:ビンラディンがアメリカを攻撃した→ビンラディンを支援しているのはタリバンである→合法的に包囲網を固め、近隣諸国の了解を経てタリバンと接触した→ラディンの受渡しを打診したが拒否された→タリバンと戦うしかない)
7)タリバン率いるアフガニスタンをアメリカの敵性国家と認識、宣戦布告
どうでしょうか?逆に、こうして敵をラディンからアフガンそのものにしない限り、現行の国際法上での合法的な宣戦布告はできないと思うので、私にはこの方法しか考えられません。また、現実が実際その方向に推移しているような気がします。
私も国際法の専門家ではありませんよ(^_^; 一時は志した道でしたが…。
さて、過去の投稿でも言及しましたが、テロとは国家によって”直接”行われる行為と定義されていません。たしかにこれは私が学生の頃の定義であり、国際情勢は刻々と変化し、国際法もよりその拘束力を強め、各国間のバランスオブパワーも様相を一変しています。しかし、国連が過去10年を麻薬撲滅の10年としている間に、超大国アメリカは何度も内外からのテロ攻撃によりその基礎への揺さぶりを受けました。しかも、その攻撃は国内の自国民による国家反逆行為であることも、一個人の大資産家に率いられた国際テロ組織によるものでした。アメリカは内外にいままでは異なる種の敵を作ってしまったのです。その間、テロに対する国際的な法の取り組みは行われていませんでした。
こうした新たな敵に対しては、これまでの国際法では”国家の敵”であることを名言することは難しい。そこでアメリカが働きかけたのが、国際的な軍事同盟組織NATOによる集団自衛権の発動です。同盟国に対する攻撃は”いかなる攻撃”であれ同盟に対する攻撃とみなされるからです。この”いかなる攻撃”とはつまり、国家による攻撃であるかどうかを名言していないということです。すなわち、国家以外のものによるものでも、同盟国への攻撃は攻撃であると断言したところに、今回の第五条の発動の歴史的衝撃があったのです。これが「新しい戦争」に対するアメリカの取り組みの第一歩でした。
現行の国際法では、”国家による”侵害行為(act of agression)を行うことが戦争行為となるとされています。国際法の盲点は、国際(international)ということが意味するように、あくまでinter-nation(国家間)の取決めの集約であるということなのです。つまりいくらアメリカがこれを「新しい戦争」だと言っても、現行の国際法上国家が個人の指揮する組織に対して宣戦布告するというのは、ハッキリいえばナンセンスです。
そこで -- ここからは私が考えるアメリカの戦略なんですが -- 私はアメリカは自らの宣戦布告を正当化しようと試みているように思えるのです。つまり、「新しい戦争」を従来の戦争の形にハメて処理しようとしているように見えるのです。方法は次のとおりです。
1)ビンラディンがテロ行為に関わった証拠を集める
2)ビンラディンの背後関係を洗う→支援”国家”を特定する
(この時点で支援国家アフガニスタンの支配者タリバンは関与を否定)
3)国際コンセンサスを集め、アフガン近隣諸国の武力介入に対する同意と協力をとりつける
4)近隣諸国との連携をより緊密にし、武力行使に対する国際的なコンセンサスを得る
(プレッシャーを感じたタリバンはいよいよ敵対発言を明白にする)
5)タリバンにビンラディンの引渡しを要求する
(タリバンは応じかねる。これも計算済み)
6)政府発表の中での言及のメインをビンラディンからタリバンに切り替える
(ここで介入ロジックの形成:ビンラディンがアメリカを攻撃した→ビンラディンを支援しているのはタリバンである→合法的に包囲網を固め、近隣諸国の了解を経てタリバンと接触した→ラディンの受渡しを打診したが拒否された→タリバンと戦うしかない)
7)タリバン率いるアフガニスタンをアメリカの敵性国家と認識、宣戦布告
どうでしょうか?逆に、こうして敵をラディンからアフガンそのものにしない限り、現行の国際法上での合法的な宣戦布告はできないと思うので、私にはこの方法しか考えられません。また、現実が実際その方向に推移しているような気がします。
これは メッセージ 78566 (hirosi6 さん)への返信です.
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