村上龍 JMM コラム
投稿者: bloodhound_jp 投稿日時: 2001/09/23 19:04 投稿番号: [67053 / 177456]
このコラムを読んで、ビンラディンのパーソナリティに非常に興味を持ちました。アフガン戦争の頃はイスラム世界でなくとも英雄ですよね。土木技術を生かして兵站を整えるとともに、戦闘にも参加し指揮を執った。資金さえ集めてくる。まるで諸葛亮孔明でしょう。このままだったら私だって尊敬する。
しかし湾岸戦争以降反アメリカ色を鮮明にしてゆくけれど、そこで明白になったイスラム世界に対する極端な自我同一性(こんな言葉で表現できないですが)、これは度を越している。利益や名誉を得る手段としてイスラムを利用しているとも思えない。何故それほどまでにイスラム世界を擁護するのか。すべてイスラムを基準にしていて、狂信的イスラム教徒という以外に表現する言葉がないように思います。
ローマ法王の暗殺計画があったことも考えると、彼の中にはイスラム教とキリスト教の対立するマホメッドの時代に生きているとしか思えない。断言には彼の著作や言動を調べる必要がありますが、世界観そのものは中世的といっても良さそう。
自爆テロという方法は、一種贖罪の意味があるのかもしれません。罪なき人を殺めるのですから、その実行犯も命を絶つことによって等価だと。
しかし英雄たるにはラディンには人間性にかけています。同志を次々に自爆テロに追いやり、一般人の命を奪っている。イスラムの人々から今は支持があるといっても、このままテロ活動を続けたら果たして英雄であり続けるか。イスラムの貧しい人々とって人気があるのはルサンチマンを満たしてくれるからだと思いますが、その残虐性ゆえに人気を失ってゆくのではないか(甘いかも)。そういった意味では軍事報復よりも、彼にテロを続けさせる、あるいは捕獲して彼の狂信性を暴く方がカリスマ性失墜に効果があると思えます。しかしこれには多くの人々の犠牲が伴うのは確かです。
これは メッセージ 66879 (nonground さん)への返信です.
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