さっきの続きです。
投稿者: pupuinopui 投稿日時: 2001/09/19 19:39 投稿番号: [55576 / 177456]
日本政府から日本大使館への電報は暗号で送られるので、解読後、タイプで打ちなおして、その文書を手渡さなければいけません。外務省から打電された対米覚書は全部で十四部あり、うち八部が十二月六日午後八時ごろ(ワシントン時間)までに解読が終わりました。同日、大使館ではひとりの職員の送別晩餐会が予定されており、終了後、電信員たちは職場に戻り、七日明け方までかかり、十三部までの解読を終えます。この時点では最後の十四部は、まだ届いていませんでした。解読した内容を七日朝からタイピングに取りかかったのは奥村書記官でした。対米覚書は、一級の秘密文書です。普段、日本大使館でタイプを打っているタイピストを使うわけにはいかず、ただひとり高級感でタイプが打てる奥村書記官がこの任に当たったのです。この間、修正電報に加え、退職する職員への大臣・局長らの慰労電報が次々と舞いこみます。慰労電報にも「至急」の文字があり、電信員たちはこれらの電報を先に解読したため、十二月七日早朝に着いた最後の電報が暗号解読に回されたのは数時間後。奥村書記官は心理的にせかされたこともあってタイプミスが相次ぎ、アメリカ側の交渉の窓口であったハル国務長官に手渡すべきだった午後一時になっても、まだタイプを打っているありさまでした。さらに続くのでいったんきります。
これは メッセージ 55240 (everrunner さん)への返信です.
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