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RE:国旗(を何故愛せないのか)

投稿者: sakae_ohsugi 投稿日時: 2001/09/19 11:44 投稿番号: [54171 / 177456]
>日本人は国旗(国家)を愛さない、数少ない国だと思います。愛国心を示すことがどうして話題になるのでしょうか。
>私は間違った戦後の教育を恨みます。

何故、愛せないのかよく考えてみて下さい。
以下の「」内は全て『失敗の本質〜日本軍の組織論的研究〜』(防衛大学校教授戸部良一、〃鎌田伸一、〃杉之尾孝生、〃村井友秀、他)からの抜粋です。

「国力に大差ある国々を相手とした大東亜戦争は、客観的に見て、最初から勝てない戦争であった。」

しかし「いかに国力に大差ある敵との戦争であっても、あるいはいかに最初から完璧な勝利は望みえない戦争であっても、そこにはそれなりの戦い方があったはずである。しかし、大東亜戦争での日本は、どうひいき目に見ても、すぐれた戦い方をしたとはいえない」

「しかしながら、問題は、そのような誤判断を許容した日本軍の組織的特性、物量的劣勢のもとで非現実的かつ無理な作戦を敢行せしめた組織的欠陥にこそあるのであって、この問題はあまり顧みられるかとが無かった。否むしろ、日本軍の組織的特性は、その欠陥も含めて、戦後の日本の組織一般のなかにおおむね無批判のまま継承された、ということができるかもしれない。」

「およそ日本軍には、失敗の蓄積・伝播を組織的に行うリーダーシップもシステムも欠如していたというべきである。」

「日本軍の戦略策定は一定の原理や論理に基づくというよりは、多分に情緒や空気が支配する傾向がなきにしもあらずであった。」

「この無謀な作戦を変更ないし中止させるべき上級司令部(ビルマ方面軍、奈南方軍)も次々に組織内の融和と調和を優先させ、軍事的合理性をこれに従属させた。」

「この「空気」はノモンハンから沖縄までの主要な作戦の策定、準備、実施の各段階で随所に顔を出している。空気が支配する場所では、あらゆる議論が最後には空気によって決定される。」

「日本軍の戦略策定がが状況変化に適応できなかったのは、組織のなかに論理的な議論ができる制度と風土がなかったことに大きな原因がある。」

「日本軍は、初めにグランド・デザインや原理があったというよりは、現実から出発し状況ごとにときには場当たり的に対応し、それらの結果を積み上げていく思考方法が得意であった。」

これは、そのまま今の日本政府に当てはまる。

現在、新しい歴史教科書一派は、そうして「空気」を煽り、日本軍の組織的欠陥を冷静に批判、分析するどころかむしろ情緒的に正当化しようとしているが、それは失敗に学ぶことが出来ない組織という意味で、それ自体が「学習を軽視した組織」であり、「日本軍の組織的特性」を、「その欠陥も含めて」、「無批判のまま継承」している。
そのような「空気」に煽られ、「理性的判断が情緒的、精神的判断に途を譲ってしまった」とき、どうなったかは歴史が教えてくれる。
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