こぶしの行方
投稿者: fox19661029 投稿日時: 2001/09/17 12:50 投稿番号: [45145 / 177456]
ブッシュ大統領の声明をはじめ、
加害者に対するアメリカ人の反応を見ていると、
「犯人を絶対殺してやる」といった
国内の事件でも見られる
肉親を殺された家族の犯人に対するコメントと
同じような印象を私は受けます。
もちろん、日本国内では
被害者が私的に罰を加えることは許されませんし、
殺人犯が必ずしも死刑にされるとは限りません。
私は法律について特別深い知識があるわけではありませんが、
こうした私刑や「目には目を」式の
同害復讐の原則が避けられているのは、
怒りによる復讐は、さらなる怒りを呼ぶ
怒りの連鎖は、決して復讐では解決できない
という、当たり前なことが一番の根底にあると思います。
個人の犯罪と、テロや国家の戦争では
規模があまりにも違い、複雑さも違いますが、
殺人、そして怒りに対する処置という点ではどちらも同じです。
テロや戦争は、かかわる人が多いからこそ、
怒りの増幅はケタはずれに大きく、
怒りの鎖も複雑にもつれてしまいます。
そういう意味では、アメリカの報復志向は、
「犯人を殺そうとしている遺族」と同じあやまちを
大規模に行おうとしているとは言えないでしょうか。
たぶん、今回のテロ事件がアメリカの報復攻撃で
完全に解決されると考えていない人は多いことでしょう。
でも、頬を殴られたアメリカは、怒りに任せてふりあげたこぶしを
どこかに降ろせずにはいられないようです。
それは、人が「国際的・国家的な殺人」に対する処置方法を
いまだに見つけ出せないでいる現実を写し出しているようです。
ハンムラビ法典のような原始的な法律から抜け出せたように、
今後、国際的な規模での怒りに対しえる適切なシステムを
人は作り上げられることができるのでしょうか。
今回のテロ事件とアメリカの報復は、そのシステムを生みだすための
血を代償とした教訓になりえるのでしょうか。
私は、そうなることを願っています。
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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