Re:アラブとの報復合戦を終わらせる道
投稿者: t_symphonia 投稿日時: 2001/09/16 06:53 投稿番号: [39253 / 177456]
難しいと思います。
①について:
今まで何度となく、アメリカが仲介して中東和平を実現しようとしましたが、結局は実現しなかった。これはイスラエルにとって、占領地の放棄が自国の存続理由を否定することにもつながります。また、右派やロシアからの移民が絶対に承諾しないことは容易に想像できます(ハト派政権が何度も倒れたことがそれを如実に物語っていると思う)。
②について:
抱き合わせで提案した場合、おそらくアラブ諸国は表面上では賛同するでしょう。しかし、宗教的影響力の下にある民衆がそれを理解するとも思えない。アラブ人たちの反米感情の根底には、貧困や国際的な影響力の無さがある。つまり、その問題が宗教と結びついてしまっているのです(現に、経済的にある程度の水準にあるアラブ諸国では、原理主義はそれほどの勢力を持っていない)。
その原因が消えなければ、テロはなくなららないでしょう。
③について:
テログループの引渡しという成果は、軍事行動でも得ることができる、とアメリカは判断しています。この場合、アメリカ国民の感情的問題も合わせて考えると、軍事行動をとらないという選択肢は考えにくい。
蛇足ですが、もし今この段階でアメリカにラディン氏が引き渡されたとします。そうするとアメリカは軍事行動を起こさないでしょうか?答えはノーです。
④について:
今は残念だけれど、これが一番現実的な選択肢だと思います。
最後に、先進国と穏健派との連携というアイディアは大変すばらしい。現にアラブ諸国は過激派の台頭に非常に苦慮しています。しかし、構造的に貧富の差が激しく、中産階級が非常に少ない社会が、簡単に変わるとも思えません。急進派の台頭によるアラブ諸国の政情不安(というよりは、発展性の無さ)は、ある程度は自業自得なのです。
これは メッセージ 39203 (bluemoon_sunday さん)への返信です.
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