言葉と武器の戦い
投稿者: katakurichan2 投稿日時: 2003/04/29 02:10 投稿番号: [156240 / 177456]
今までにも何回か紹介しましたが、池澤夏樹氏のコラムです。
「新世紀へようこそ」から【戦争は終わった?】
http://www.impala.jp/century/column/clm_099.html一部を引用します。
−−−−
武力においてはアメリカは強かった。
アメリカ政府は今回も武力のみに依存した。世界の人々の声を無視し、
国際法を無視し、国連を無視して、ひたすら武力に頼った。勝ってしまえ
ばすべては正当化される。
言い換えれば、負けたのはイラクではない。
世界の人々と国際法と
国連が、アメリカの武力に敗北した。
言葉と武器の戦いにおいて、今回は言葉が負けた。
なんとかこの戦争を始めさせないようにと努力してきたぼくたちは徒労
感に襲われがちです。あんなにがんばったのに、戦争ではない方法でイラク
の問題を解決しようとしたのに、戦車の前進を止められなかった。子供たち
を含むたくさんの死者を出した。
落胆するのは当然とも言えます。
しかし、ぼくはここに書いたほど広い意味で「ぼくたち」という言葉を
使ったことがありません。
今、この世界でイラクからの報道に接することができる世界の人々の
大半、国連に加盟する各国政府の多く、ジャーナリストと知識人たちの
大半が、この「ぼくたち」に含まれます。
武器ではなく言葉に頼る人々が武力ではない解決法を提案し、支持して
きたのです。一千万人のデモを実現してきたのです。
武力がことを決める世界にはしたくないと表明してきたのです。
これからは勝ちに乗じた嘘の言葉が彼らの武器になるでしょう。これに
向けた言葉を「ぼくたち」は用意しなければなりません。
銃ではなく論理がことを決める世界のために、もう一度最初から、言葉
の準備をはじめなければならない。
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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