『ロビンソン』解釈 前
投稿者: yamaokikayoko 投稿日時: 2002/12/26 18:25 投稿番号: [151004 / 177456]
投稿者: yamaokikayoko (女性/スピッツカテ
理解トピ) 2002/12/24 23:54
メッセージ: 5527 / 5536
――新しい季節は なぜかせつない日々で
河原の道を自転車で 走る君を追いかけた
別れと出会いのこの季節…
正宗は不治の病で若くして三途の河原を走っている大切な人、「君」のことばかりを思う、切ない日々を送っていた。
「新しい季節」という表現は「四季」にかけて正宗自身の季節をも指している。
新しい恋。
恋した矢先だというのに…その先に死が見える切ない恋だったわけ。
(生死の概念を越えた精神レベルで)正宗は、不治の病発覚によるあの世への「走る君」をつかまえるべく、「走る」よりもスピードの速い「自転車」で追いかけていた。
――思い出のレコードと 大げさなエピソードを
疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに
憔悴しきっている正宗。
元気だった頃の「君」との思い出、ほんのちょっとのエピソードの数々でも全てを大切に…心に引っさげ…病床のまぶしい「君」を、辛そうに愛しそうにみつめている。
失う辛さがつのればつのるほど…大切な「君」は直視できぬくらいにまぶしく映る。
レコードは正宗にとって魂の全てを込めて保存しているもの。
そしていつまでも音を再現する事が可能なもの。
「君」と共有した貴重な時間を、正宗は自分の魂に変換して保存していたんだ。
だからあれだけいくつもの歌が作り続けられる。
――同じセリフ 同じ時 思わず口にするような
ありふれたこの魔法で つくり上げたよ
同じセリフを同じ時に思わず口にするような気の合うことは、世の恋人達にとってはまるで「運命」を思わせるかのようなロマンティックなエピソードとなりうるもの。
そんな偶然は実はよくある「ありふれた」事なんだけどね。
正宗と「君」も元々、ごく普通の恋愛のような…「風が吹いて飛ばされそうな軽い魂」で、みんなと同じような当たり前の幸せを夢見ていたわけ。
でも、そういった恋の魔法って一般的にはやがて解かれるものじゃん。
正宗と「君」はそうはいかなかった。
「死」を直視せざるを得ない事情によって、その恋の魔法は…「生」と「死」で分けられる二人をもつなぐほどの効果を発揮してしまったんだ。
死に行く君の手を永遠に離さない…そんな不可能なことまでをも正宗にさせてしまった。
正宗は闘病生活中の排他的になっていく君を自分も一緒に死ぬような気持ちで抱き
寄せていたんだ。
死に逝く側の人間ってのはどうしても遠慮してしまう。
私はいいからあなた幸せになって…ってね。
でも、それは本心じゃない。
正宗はそれを知っていた。
だから君をどこまでも追いかけたんだ。
よくある恋の「ありふれたこの魔法」が死別によって解かれるかどうかのところで、正宗は…
解かれるどころか、さらに「君」を自分のものにした。
自分を「君」のものにした。
――誰も触れない 二人だけの国 君の手を離さぬように
大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る
正宗は「生きても死んでも変わらず…絶対に君のこの手を離さない」と強く思う。
普遍の愛で二人は宇宙に抱かれ…
正宗は「永遠に生きる君」と幸福にいつまでも歌い続ける。
メッセージ: 5527 / 5536
――新しい季節は なぜかせつない日々で
河原の道を自転車で 走る君を追いかけた
別れと出会いのこの季節…
正宗は不治の病で若くして三途の河原を走っている大切な人、「君」のことばかりを思う、切ない日々を送っていた。
「新しい季節」という表現は「四季」にかけて正宗自身の季節をも指している。
新しい恋。
恋した矢先だというのに…その先に死が見える切ない恋だったわけ。
(生死の概念を越えた精神レベルで)正宗は、不治の病発覚によるあの世への「走る君」をつかまえるべく、「走る」よりもスピードの速い「自転車」で追いかけていた。
――思い出のレコードと 大げさなエピソードを
疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに
憔悴しきっている正宗。
元気だった頃の「君」との思い出、ほんのちょっとのエピソードの数々でも全てを大切に…心に引っさげ…病床のまぶしい「君」を、辛そうに愛しそうにみつめている。
失う辛さがつのればつのるほど…大切な「君」は直視できぬくらいにまぶしく映る。
レコードは正宗にとって魂の全てを込めて保存しているもの。
そしていつまでも音を再現する事が可能なもの。
「君」と共有した貴重な時間を、正宗は自分の魂に変換して保存していたんだ。
だからあれだけいくつもの歌が作り続けられる。
――同じセリフ 同じ時 思わず口にするような
ありふれたこの魔法で つくり上げたよ
同じセリフを同じ時に思わず口にするような気の合うことは、世の恋人達にとってはまるで「運命」を思わせるかのようなロマンティックなエピソードとなりうるもの。
そんな偶然は実はよくある「ありふれた」事なんだけどね。
正宗と「君」も元々、ごく普通の恋愛のような…「風が吹いて飛ばされそうな軽い魂」で、みんなと同じような当たり前の幸せを夢見ていたわけ。
でも、そういった恋の魔法って一般的にはやがて解かれるものじゃん。
正宗と「君」はそうはいかなかった。
「死」を直視せざるを得ない事情によって、その恋の魔法は…「生」と「死」で分けられる二人をもつなぐほどの効果を発揮してしまったんだ。
死に行く君の手を永遠に離さない…そんな不可能なことまでをも正宗にさせてしまった。
正宗は闘病生活中の排他的になっていく君を自分も一緒に死ぬような気持ちで抱き
寄せていたんだ。
死に逝く側の人間ってのはどうしても遠慮してしまう。
私はいいからあなた幸せになって…ってね。
でも、それは本心じゃない。
正宗はそれを知っていた。
だから君をどこまでも追いかけたんだ。
よくある恋の「ありふれたこの魔法」が死別によって解かれるかどうかのところで、正宗は…
解かれるどころか、さらに「君」を自分のものにした。
自分を「君」のものにした。
――誰も触れない 二人だけの国 君の手を離さぬように
大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る
正宗は「生きても死んでも変わらず…絶対に君のこの手を離さない」と強く思う。
普遍の愛で二人は宇宙に抱かれ…
正宗は「永遠に生きる君」と幸福にいつまでも歌い続ける。
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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