対米全面テロ

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今は最適なディランの沈黙

投稿者: arisugawahiro_0 投稿日時: 2002/08/18 11:26 投稿番号: [146388 / 177456]
米紙「クリスチャン・サイエンス・モニター」

  ボブ・ディランが三日、ニューポート・フォークフェスティバルで歌った。フォークとロックを巧みに融合させたこのバラード歌手は九月十一日について一曲も歌わなかった。かつて戦争に対するカウンターカルチャーからの答えと見られたこのシンガーソングライターは、テロ絶滅戦争について事実上、沈黙を守ってきた。
  ディランが九月十一日について沈黙を守る理由らしきものは、昨年十一月にローリング・ストーン誌に掲載された彼のインタビュー記事にある。彼は孫子の「兵法」から「敵も自分も知らなければ、すべての戦いに敗れるだろう」と引用し、「物事は変わらなければならない。変わるべきものの一つとして、心の世界を変えなければならない」と付け加えた。

  九月十一日以後の多くの歌は愛国心を鼓吹するものだ。ニール・ヤングの「レッツ・ロール(さあ始めよう)」は、ペンシルベニアで墜落した旅客機内でテロリストと闘った乗客トッド・ビーマーの英雄的行動を歌ったものだ。多くの歌手は単純に「ゴッド・ブレス・アメリカ」の替え歌を出しているが、カントリー歌手のスティーブ・アールのジョン・ウォーカー・リンドの歌は、このタリバンに参加した若者を正当化しているように見える。

  ポップ文化を通じて九月十一日の意味を探るという考え方は、若者が自分たちのアイデンティティーをロックスターのもの悲しい抒情詩に結び付けようとした六〇年代をほうふつさせる。ディランの沈黙は今の時代に最適で、米国民は心の中に自分たち自身の感情を探ることができるだろう。

(八月八日)
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