対米全面テロ

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>>こんな感じの方(1)

投稿者: marchingpeople 投稿日時: 2002/06/16 23:26 投稿番号: [143733 / 177456]
>皇太子だからなのか、それとも、個人的な人物像が信頼されているということなのか、どうなんだろうなーなんて思ったりします。

  どうでしょうかねー、サウジって国が一応アラブの盟主でありますし、ファハド現国王は若い頃の放蕩生活がたたってか即位前から健康に問題があり、実質的にアブドラ皇太子が司っていましたので。。。


>タラール王子という方の記事が載っていまして「サウジの民主化が遅れている」と批判をされているとのことでした。

  お目が高い!、初代アジズ国王は正妃の他にモロッコ,アルメニア,シリア,イエメン人の妾さんがいて、息子が43人、娘が20人もいるのです。それで本来は全ての息子達に王位継承権があったのですが、例のスデイリ7が中心になって画策して妾さんの息子から継承権を取り上げ、その地位を「自由プリンス」としたのです。

  それで、タラール王子さま(19番目の息子)についてお話しするには、先ずサウード第二代国王について触れなければなりません。
  サウード国王は即位したとき後の第三代国王となるファイサル王子を皇太子に推戴しています。っでその頃エジプトには中東の「嵐を呼ぶ男」ことナセルさんが革命政権を樹立して社会主義っちゅうかナショナリズムを巻き起こしていたのです。一方ヨルダンとイラク国王であるハシム家、とくにイラクは「肥沃な三日月地帯」という野望を持っていました。

  サウード国王はハシム家に脅威を感じナセルさんに接近するのですが、そもそも王制を打倒した革命政権と上手くやってけるはずはないです。案の定ナセル主義に感化した人達が皇太子暗殺などを目論んだりして、他の王家の方達が放漫財政にも見かねてサウード国王に名目的な地位に留まり、執行権をファイサル皇太子に委譲させたのです。

  でもやっぱり実権が欲しくなったサウード国王がある年の予算案に署名をせず、駄々をこねたのでファイサル皇太子が激怒して首相を辞任してしまったのです。そうしたらサウード国王がこれ幸いに政権からファイサル派を排除して自分に都合の良い人物を登用したのです。主要な王子さまはサウード国王に批判的でしたので、結果的に「自由プリンス」を多く配置しまして、その中にタラール王子さまもいました。

  タラール王子さまはその頃、ナセル主義に傾倒してまして、憲法の制定を叫びだしたのです。でも原理主義国家であるサウジはシャーリア法(コーランを基にしたイスラム法)を厳守する国家ですから、宗教指導者から「そんなもの必要ない」と猛反発を食らいます。おまけにタラール王子はサウード国王、ファイサル皇太子の腐敗ぶりについても批判して(実際その通りなのですが)2人の逆鱗に触れたのです。

  同じ頃イラクでは、ナセル主義の信奉者がハシム家を打倒してイラク革命を成功させるなど風雲急を告げる事態になっていてサウジとしても対処しなければならないのですが、元々国政にセンスのない国王ですからどうにもならずファイサル皇太子に相談したのです。

  皇太子は新内閣を組んで、ナセル主義にかぶれた自由プリンスらを一掃し、タラール王子を含む5人の王籍剥奪を行いカイロに追放したのです。それで皇太子は難局を乗り切り、追放された自由プリンスたちも皇太子に詫びを入れて元の地位に収まり皇太子派に転じたのです。

  まあ、こんな感じなのですが、サウード国王はその後1人除け者になったので又々面白くないと言い出し、見かねた宗教指導者たちの「最高ウラマー会議」がサウード国王は名目的な王であると決定したのですが従わず、ついに主要な王家一族が集まる「最高王族会議」でサウード国王の廃位とファイサル新国王の即位を決定したのです(っでアブドラ王子が皇太子)。

  そんな訳でネットで調べると「最高王族会議」の話しが出てくると思いますが、重視している理由はここにあり、「サウジの民主化が遅れている」との批判も「ああ、タラール王子さまも昔の血が騒ぐのね」となるのです。
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