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侵攻は命だけで無く信仰も言語も奪い去る

投稿者: arisugawahiro_0 投稿日時: 2002/05/28 21:28 投稿番号: [142535 / 177456]
東ティモール、ポルトガル語の“復活”なるか(5/24)

  【ディリ(東ティモール)=大石信行】今月20日に独立した東ティモールは、公用語として土着のテトン語と、かつて植民地支配を受けたポルトガルの言葉を採用した。24年に渡るインドネシア支配によってポルトガル語が排除され、今では中高年層を中心とする5%しかポルトガル語を話せない。ポルトガル語は復活するのだろうか?
  19日夜から始まった「東ティモール民主共和国」の独立式典。会場に集まった約10万人の国民は、グスマン新大統領の演説に対して戸惑いを隠せなかった。グスマン大統領のスピーチが全体が4つの部分に分かれ、英語→ポルトガル語→インドネシア語→テトン語の順で進んだからだ。

  会場の国民から大歓声がわき起こったのがメガワティ大統領との関係強化をうたった部分。歓声が起きたのは、東ティモールを武力併合したインドネシアに対し「過去にこだわらない」とするグスマン大統領の未来志向への共感もあったが、かつての国語、インドネシア語で話され、内容が分かったという事情もある。

  ポルトガル語が公用語となった背景には、インドネシアの支配時代、モザンビークなどポルトガル語圏にとどまって独立運動を続けたアルカティリ首相ら独立運動幹部の政治判断がある。

  独立を挟んで、東ティモールの学校は休みとなった。その間、ディリにある東ティモール国立大学で、ポルトガル語教師を養成する講習が行われていた。

  旧宗主国ポルトガルも官民あげてポルトガル語の普及に力を入れる。政府は150人の語学教師を東ティモールに派遣。国立大学のポルトガル語教師向けの講習は、ポルトガルの大学連合の主催だ。

  教室をのぞくと、生徒はすべて40歳代以上の中高年層。マリア・グテレス(49)さんは、インドネシアが武力侵攻する1975年以前はポルトガル語の教師だった。「インドネシアの支配時代には、強制的にインドネシア語の教師にさせられた」といい、「ポルトガル語の教師に戻れてうれしい」と話す。ただ、そのグテレスさん自身「本当にポルトガル語が普及するかどうかは分からない」と打ち明ける。

  地元紙ティモール・ポストの編集者、スザナ・カルドソ(26)さんも「ポルトガルは東ティモールから遠く離れすぎている。今さらポルトガル語を勉強し直す気はしない。学ぶなら実用性のある英語」と話す。

  現在の指導者層の郷愁から公用語に選ばれたポルトガル語だが、未来はかならずしも明るくない。
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