Re: 殉教者の道選ぶ
投稿者: nuketusetus 投稿日時: 2002/03/30 07:48 投稿番号: [139440 / 177456]
>一、イスラエルは、私が囚われの身になるか、死ぬことを望んでいる。しかし私は、そうはならない。殉教者と同様の道を選ぶ。
これは若干自己の過大評価と自己陶酔の要素が混じっているように思います。
イスラエルが繰り返し指摘してきたのは「アラファトには当事者能力がないんじゃ
ないの?」ということであって、つまりアラファトがテロを禁止しようが、過激派を
逮捕しようが、当の自爆テロリスト達には何ら行動の制約になっていない。
アラファトを逮捕しても殺しても自爆テロリストに行動を思いとどまらせることは
不可能でしょう。であれば、イスラエルがアラファトの捕囚や殺害を必ずしも
望むとは思えません。
この地域での対話が見事なまでに噛み合っていないのは、結局のところパレスチナ
側に当事者能力をもった人がいないということ。シャロンはイスラエル軍を統帥して
いるが、アラファトはパレスチナ過激派を制御できていない。だから衝突に歯止めを
かけることはこの両者には不可能だと思われます。
注意すべきは、このことをもってパレスチナ側を非難したいわけではないということ。
イスラエル軍とパレスチナ過激派は、そのどちらもが暴力装置という意味では同一の
価値を持ち、どちらが善でどちらが悪と意味づける必要はない。シャロンが軍を
統帥できるにも関わらずイスラエル軍の軍事行動が止まらないのは確信犯的と言う
べきであって、これが次の首相選挙での国民の支持を考えての選択であるとすると、
民主国家の持つ危うさを感じさせずにはいられません。
パレスチナ側も指導者が自己陶酔に陥ってしまってはもはや末期症状と言うべきで
しょう。他にパレスチナの指導者にプラグマティストが見当たらないことが、一層
前途を悲観させます。
>イスラエルの大規模報復を、イスラエル国民の3分の2近くが支持しているのではないか。
専門家がこう分析するということは、その根拠はさておき、かなり事態は深刻です。
パレスチナ側がアラファトの制御下になく、シャロンを制御すべきイスラエル国民が
大規模報復に支持を与えているとすれば、もはやアラブ諸国にもアメリカにも
流血を止めるべき説得の道が残されていないと思われるからです。
>闘争手段しか選ばないパレスチナと、和平交渉に一切応じないイスラエルという現在の構図では事態の改善は望めない。
「現在の構図」と書いているからには、この「パレスチナ」というのは自治政府を
指しているとまず解釈できるが、自治政府は「闘争手段しか選ばない」のではなく
「闘争手段しか選ばない連中を制御できていない」が正解でしょう。あるいは
「パレスチナ」をパレスチナ人全体と広義に解釈するとすれば、彼らを実質的に
代表できる指導者がいない以上、和平交渉にイスラエルが応じないのも必然的としか
言いようがありません。交渉とは、両派を実質的に統率下に置く人物が行ってこそ
意味のある行為なのですから。
より「平和的」に事態を解決するのであれば、パレスチナ側に和戦に責任を負える
指導層を形成することが必要で、万が一それが不可能であるとしたら交渉によって
流血を減らす道はまずないと思います。
アラブ諸国がイスラエルの生存権を認めるというアブドラ和平案はイスラエルに
とって極めて価値の高いものですから、これを占領地からの撤退のために用いず、
パレスチナ自治区における選挙の実施をイスラエルが保障し、その選挙によって
生まれた「権威・権力」共に備えたパレスチナ新政府との和平交渉をイスラエルに
飲ませることをアブドラ和平案の条件とするのも良いかも知れません。
これは若干自己の過大評価と自己陶酔の要素が混じっているように思います。
イスラエルが繰り返し指摘してきたのは「アラファトには当事者能力がないんじゃ
ないの?」ということであって、つまりアラファトがテロを禁止しようが、過激派を
逮捕しようが、当の自爆テロリスト達には何ら行動の制約になっていない。
アラファトを逮捕しても殺しても自爆テロリストに行動を思いとどまらせることは
不可能でしょう。であれば、イスラエルがアラファトの捕囚や殺害を必ずしも
望むとは思えません。
この地域での対話が見事なまでに噛み合っていないのは、結局のところパレスチナ
側に当事者能力をもった人がいないということ。シャロンはイスラエル軍を統帥して
いるが、アラファトはパレスチナ過激派を制御できていない。だから衝突に歯止めを
かけることはこの両者には不可能だと思われます。
注意すべきは、このことをもってパレスチナ側を非難したいわけではないということ。
イスラエル軍とパレスチナ過激派は、そのどちらもが暴力装置という意味では同一の
価値を持ち、どちらが善でどちらが悪と意味づける必要はない。シャロンが軍を
統帥できるにも関わらずイスラエル軍の軍事行動が止まらないのは確信犯的と言う
べきであって、これが次の首相選挙での国民の支持を考えての選択であるとすると、
民主国家の持つ危うさを感じさせずにはいられません。
パレスチナ側も指導者が自己陶酔に陥ってしまってはもはや末期症状と言うべきで
しょう。他にパレスチナの指導者にプラグマティストが見当たらないことが、一層
前途を悲観させます。
>イスラエルの大規模報復を、イスラエル国民の3分の2近くが支持しているのではないか。
専門家がこう分析するということは、その根拠はさておき、かなり事態は深刻です。
パレスチナ側がアラファトの制御下になく、シャロンを制御すべきイスラエル国民が
大規模報復に支持を与えているとすれば、もはやアラブ諸国にもアメリカにも
流血を止めるべき説得の道が残されていないと思われるからです。
>闘争手段しか選ばないパレスチナと、和平交渉に一切応じないイスラエルという現在の構図では事態の改善は望めない。
「現在の構図」と書いているからには、この「パレスチナ」というのは自治政府を
指しているとまず解釈できるが、自治政府は「闘争手段しか選ばない」のではなく
「闘争手段しか選ばない連中を制御できていない」が正解でしょう。あるいは
「パレスチナ」をパレスチナ人全体と広義に解釈するとすれば、彼らを実質的に
代表できる指導者がいない以上、和平交渉にイスラエルが応じないのも必然的としか
言いようがありません。交渉とは、両派を実質的に統率下に置く人物が行ってこそ
意味のある行為なのですから。
より「平和的」に事態を解決するのであれば、パレスチナ側に和戦に責任を負える
指導層を形成することが必要で、万が一それが不可能であるとしたら交渉によって
流血を減らす道はまずないと思います。
アラブ諸国がイスラエルの生存権を認めるというアブドラ和平案はイスラエルに
とって極めて価値の高いものですから、これを占領地からの撤退のために用いず、
パレスチナ自治区における選挙の実施をイスラエルが保障し、その選挙によって
生まれた「権威・権力」共に備えたパレスチナ新政府との和平交渉をイスラエルに
飲ませることをアブドラ和平案の条件とするのも良いかも知れません。
これは メッセージ 139438 (aznrsrsnsn さん)への返信です.
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