対米全面テロ

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テロ呼ぶ貧困・絶望

投稿者: chottomato2 投稿日時: 2002/02/04 22:28 投稿番号: [133927 / 177456]
先月27日西エルサレムでの「初の女性自爆テロ」として名が知られたワファ・イドリスという女性(28)の追悼集会が、居住地だったヨルダン川西岸ラマラの南にあるアマリー難民キャンプのコミュニティーホールで31日行われた。彼女のポスターが所狭しと張られ、お悔やみに訪れたのは年配者が多かった。彼女は、イスラエルには過激なテロリストだが、パレスチナ人には「殉教者」だ。

  いとこのアフマドさん(42)は「知的な彼女を自爆攻撃に走らせたのは、ほかに手段がなかったからだ」と言う。
  アフマドさんによると、彼女は、救急ボランティアとして働いていた。自爆の前日、イスラエル軍に撃たれたパレスチナ人が救急車で搬送中に同軍の検問にかかった。手当てが遅れて、死ぬのを間近に見て最後の決心をしたという。
  イスラエル軍側の検問所は西岸とガザ地区に200カ所以上ある。パレスチナ人の往来は極端に制限される。
  小学校教師のムハンマドさん(43)は「5年間エルサレムに入ることができない」と嘆く。
  イスラエル軍によってアラファト議長が軟禁状態にあるラマラの自治政府議長府周辺では、ほとんどの店が廃業し住宅は転居した。そばのアルクバリさん(38)宅の前は鉄条網が張り巡らされた。「4人の子どもを通学させるのが大変。鉄条網を何とかしてよ」
  ガザや近くの難民キャンプでは、昼間から路上にたむろする若者が多い。イブラヒムさん(20)は、かつ;ては土木作業に従事していたが、工事が激減して失職。「今は父の蓄えで暮らしているが、もうすぐ尽きる。その時は自爆しかない」と言い切った。
  国連機関の調べでは、2000年秋からの1年間でパレスチナ人の失業率は10%から25%に増加。実質的な失業率は4割近くにのぼるとみられる。ガザは特に深刻だ。
  イスラエルの報復として爆撃やブルドーザーで民家が破壊されていく。家を失う人が増え、生活も一層苦しくなるのに伴い、過激派の勢力が増すという泥沼の連鎖だ。
  イスラム過激派ハマスの幹部イスマイル・アブシャナブさん(45)は「イスラエル軍の戦車、武装ヘリによるパレスチナ市民へのテロや我々のリーダーの暗殺に戦うすべがない。自爆は正当防衛だ」と主張する。多くのパレスチナ人がこの言葉に共感しているところに紛争の深刻さがある。


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以上、今日の朝日朝刊「国際面」より、無断転載。
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