ある男の物語
投稿者: kkkkkkjjjjjj364 投稿日時: 2001/12/14 12:01 投稿番号: [125096 / 177456]
男は恵まれていなかった。いつも考えていた。「どうして、おれだけこんな仕打ちをうけるのだ?」
仕事もうまく行かず辞めた。恋人もいない。毎日TVとインターネットで情報をあさる毎日。朝から晩まで・・・・・。
友人達も限界を感じていた。彼と飲みにいくたび、世の矛盾点を切々と話される。彼自身がそれに対して実際に行動を起こしたりしているのであれば救いもあったのだが、彼の意見に対し、彼の存在自身が一番矛盾していることが友人には絶えられなくなっていた。ある日友人が言った「お前、もう少し考え方を変えた方がいいんじゃないか?」それに対し彼は、日頃蓄えた知識をもって反論した。彼を心配するあまり出た意見をまともには受け入れられなかったのである。こうして友人達は彼の元から徐々に離れていった。彼の元にはパソコンとTVだけが残った。
この憤りを誰かに伝えたい。誰か俺を相手にしてくれ、このままでは犯罪に走ってしまいそうだ・・・狂いそうな気持ちで掲示板に書き込んだ。すると、反応がある。思うような反論が返ってくる。嬉しかった。彼は嬉しかった。実生活で誰にも相手にされなくなってしまった彼がネットの中では認められたのである。それからの彼はずっとネットを話しをした。寝る間も惜しんで・・・・。こんどの友人達は手放したくない。その思いが彼を突き動かした。ありとあらゆるカテに書き込みをした。いつしか彼は掲示板の中では有名人になっていた。
もう、戻れない。友人と楽しく話しをしていた過去にはもう戻れない。彼は悟っていた。俺はこの掲示板の中で永遠に伝説となるのだ。今の彼に残されているのはそれだけだった。それしかなかった・・・。
数年後・・・・・、繁華街にダンボールにくるまった一人の男がいた。周りの視線を睨み付けるように見ている。その男の心が皆に訴えかける。
「どうして、おれだけこんな仕打ちをうけるのだ。」
彼は最後まで気づかなかったのだ。その冬の寒さも、人々の好奇の目も総ては自分で望んだものだったということに・・・。
これは メッセージ 125080 (Akasakatameike さん)への返信です.
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